アオシマ ザ☆バイク No.BA-01 1/12 バリバリ伝説 巨摩 郡 CB750F……4,260円(税込) 2025年11月発売予定






バリ伝・グン仕様のシービー・ナナハン・エフが12年ぶりに再登場!
1983年から1991年にかけ、「週刊少年マガジン」にて連載された人気バイク漫画『バリバリ伝説』。この作品で主人公・巨摩 郡(こま ぐん)が高校時代に駆った愛車、ホンダCB750F改がザ☆バイクシリーズとして登場。1/12スケールのプラモデルで劇中仕様を再現した。
劇中車と同じく、直管タイプの集合マフラー、セパレートハンドル、角ミラー、オイルクーラー、フロントスタビライザーなどのカスタムパーツも導入。また車軸やステムには金属製のビスを採用し、強度を確保しつつ組み立てしやすいように設計。ワイヤー、ホース類はビニールパイプを採用し、リアルなフォルムを演出しているのもポイント。グン仕様デザインのヘルメットも付属している。
【製品仕様】
価格:4,620円
発売:2025年11月発売予定
スケール:1/12
サイズ:全長約182mm
※本田技研工業(株)監修中
※画像は試作品です。実際の商品とは異なる場合がございます。
※この商品はプラモデルキットです。組み立てには別途、工具等が必要です。
©しげの秀一/講談社
メーカー公式WEBサイト https://www.aoshima-bk.co.jp/product/4905083203392/
誰もが憧れたキング・オブ・ナナハン! ホンダCB750F


ホンダCB750Fは1979年(昭和54年)に発売。空冷4ストローク4気筒DOHC 4バルブ748ccエンジンを搭載し、最高出力は68馬力を発揮。1981年(昭和56年)にはマイナーチェンジを受け、写真のレッドカラーを追加。また最高出力は70馬力にアップし、足周りも強化された。
当時、国内最高峰だった750ccモデルは「ナナハン」と呼ばれ、ライダーたちの憧れのマト。CB750Fは別名「ナナハン・エフ」と呼ばれ、爆発的に大ヒット。「ナナハン・エフに乗りたい!」という情熱を持った多くの若者が、「司法試験よりも難しい」と揶揄された、試験場での限定解除(※注1)にチャレンジしたのは有名なお話。
『バリバリ伝説』の主人公・巨摩 郡は、17歳の高校生ながら、限定解除を突破してCB750Fを所有(郡のお父さんは実業家で世界を巡り、郡は東京都練馬区内のマンションで愛猫と一緒に一人暮らし。つまりかなりのお金持ち)。劇中内では、限定解除に落ち続けたヤマハRZ350に乗ったヤンキーのニーチャン(後に結婚する伊藤歩惟(いとう・あい)の友人の彼氏)と公道にてバトル対決し、余裕で打ち負かすシーンも出てくる。
なお現在、CB750FはカワサキZⅠやZⅡ、CB400FOUR等とともに超お宝モデルとしてリスペクトされ、程度の良い車両はウン百万円の高値で取り引きされている。
※注1:1975年(昭和50年)、「大型二輪(限定解除)」は暗黒の時代に突入……

1960年代、バイクのマフラーを取り外し、爆音を轟かせて街中を激走する「カミナリ族」が出没。その後、排気量750ccの“ナナハン”(当時はメーカー自主規制により、750ccが国内仕様最大の排気量だった)などの大型バイクを駆り、集団で危険走行する「暴走族」が社会問題となった。
これらも影響し、1975年(昭和50年)に運転免許制度が改正。自動二輪免許は、排気量125ccまでが「小型二輪免許」、400ccまでが「中型二輪免許」、400cc超は「限定解除」に分類された(※注2)。
※注2:この免許制度改正により、「改正前に二輪免許を取ろう」とした若者が、教習所や運転免許試験場に殺到したという。
このカテゴリー分けの、もっとも“問題だった点”は、「小型二輪免許」と「中型二輪免許」は教習所で取得できるが、400cc超えの「限定解除」のみ、教習所での取得制度を“無し”としたこと。「限定解除」の取得方法を、“一発試験”のみとした(教習所での取得が認められなかった)。
メーカーの自主規制により、当時は国内仕様において、750ccが最大の排気量。そのため、免許制度改正後の「限定解除」は、通称“ナナハン免許”とも呼ばれた。
当時の「限定解除」の試験は、寸分のミスでも即不合格という異常なほどの厳しさ。その合格率は、わずか数パーセント(100人受験して合格者は数人)といわれ、「司法試験より難しい」と揶揄されるほどの難関。
別の言い方をすれば、基本的に合格させるつもりはない、落とすための試験だった(大型バイクに乗るなという、国による暗黙のイジメ&嫌がらせともとれた)。
そのため、当時ナナハンに乗っていた「限定解除」合格者は、『この人、あの難関試験に受かったんだ』と、中免ライダーから羨望・尊敬・憧れの眼差しで見られた(大型バイクに乗る者=ライダーの模範となるように、と仕向けられたともいえよう)。
この頃、「落とすための試験(今考えれば、本当に理不尽で、ワケの分からない試験制度)」を突破するため、一部の教習所では、『限定解除の専門教習』を実施。通学制のほか、合宿制度を設けるなど、短期に効率よく限定解除できる工夫もなされていた(※注3)。
※注3:「オレが教えてやる!」のキャッチフレーズでおなじみ。戸塚ヨ◯トスクールばりに、竹刀を持ってスパルタ指導する、元白バイ警官『鬼の〇川』と呼ばれた名物教官も存在した(昭和の教習所では、実際に竹刀を振り回す教官が実在した)。
米国の“鶴の一声”で事態は急転! 1996年(平成8年)より、大型二輪は「認定自動車教習所」でも取得に
「大型バイクいじめ」以外の何物でもなかったこの制度により、「限定解除」は、長らく“高嶺の花”の状態が続いた。その結果、国内では、中型二輪免許で乗れる400ccや250cc市場が活気付き、ボリューミーな4気筒エンジンを搭載した「カワサキZ400FX」や「ホンダ CBX400F」などの名車が誕生。
また1980年中盤~後半のバイクブーム&レーサーレプリカ全盛時代には、4ストでは「カワサキ GPZ400R」「ヤマハ FZ400」「スズキ GSX400R」、2ストでは「ホンダ NSR250R」「ヤマハ TZR250」「スズキ RG250Γ」などが大人気となった。
事態が急転したのは、1996年(平成8年)。それはハーレーダビッドソン社を有する、貿易赤字の著しかったアメリカ政府からの“突っ込み”だった。
「日本は限定解除が取得しづらいよな? アメリカでは考えられないことだ。これが日本市場でハーレーが売れてない大きな理由じゃないか?」
アメリカ政府からのプレッシャーにより、国会でほぼ議論されることもないまま、アレヨアレヨという間に法律改正。1996年(平成8年)から、大型二輪免許(限定解除)が認定自動車教習所でも取得できるようになった。
この出来事に関し、筆者は当時、「何十年に渡り、ビッグバイクに憧れるライダーを無意味に苦しめてきた、異常とも思えるこの厳しい免許制度は一体何だったの?」と苦笑いした記憶がある。「アメリカに対して、弱気な態度ナンバー1の属国的なニッポン」を象徴した“珍事”だった。
ちなみに認定自動車教習所で大型自動二輪免許が比較的容易に取得できるようになって以来、アメリカ政府の思惑通り、ハーレーダビッドソンを始め、ビッグバイクのセールスは大きく伸びた。
日本のライダー&アメリカ政府にとっては、まさにWIN=WIN。この時ばかりは、多くのライダー&予備軍が、「アメリカよ、下らん制度を潰してくれてありがとう」と感じたと思う。

なお、この話には続きがある。
9年後の2005年(平成17年)に、『バイクの高速道路での2人乗りが解禁』。そもそもアメリカは日本に対し、大型二輪免許取得に関する規制緩和の前段として以下の問題提起を行っていた。
1. 高速道路の2人乗りを解禁
2. 高速道路におけるバイクの80km/h速度制限も撤廃する
高速道路の2人乗りが禁止されているのは先進国では日本くらい。交差点が多く存在し、交通の流れが複雑で、通行人も多い一般道で二人乗りが許されているのに、交差点も障害物もなく、通行人もいない高速道路で禁止されているのは矛盾している。
高速道路の最高速に関しては、乗用車が100km/hなのに対し、バイクに20km/hの速度差がある方が危険。日本以外の先進国でこのような速度規制を行っている国はない。というのがアメリカ政府側の言い分だった。
これらの制度が一通り撤廃されれば、アメリカが擁するハーレーダビッドソンがいっぱい日本で売れてくれる。これがアメリカの目論見。
なお、この2つの法律もまた、アレヨアレヨという間に改正。その結果、国内でハーレーダビッドソンはよく売れた。結果的に日本のライダー&アメリカ政府にとってはWIN=WINとなった。

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