耐摩耗ポリマーの採用でタイヤ変形時に発生するゴムへのダメージを抑え、耐摩耗性能を従来品比7%向上。ロングライフ化も追求
全日本トラック協会が発表した「トラック運送業界の環境ビジョン2030」では、2030年時点のCO2排出量(原単位)を2005年度比31%削減とする目標が設定されるなど、近年、運輸業界ではカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速している。また、軽油価格の高止まりが続くなか、トラック・バス事業者においては環境負荷低減に加え、燃料コスト削減や車両運用の効率化も求められている。こうした背景から、低燃費性能や耐摩耗性能を兼ね備えたタイヤへのニーズが高まっている。
「ナノエナジーM976」は、独自のゴム材料技術とパターン技術によって低燃費性能、耐摩耗性能、氷雪性能を高次元で両立した新型トラック・バス用スタッドレスタイヤ。同社既存商品「M966」から低燃費性能と耐摩耗性能を高め、さらに氷雪性能も向上させることで、降雪エリアでの使用により適した製品へと進化した。また、M966の耐偏摩耗性能を維持しながら、ロングライフ化を実現することで車両メンテナンスの側面でも負荷の低減に貢献している。

開発においては、同社独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」のナノ加工技術「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー/以下NCP)」を採用。ゴムの補強効果に優れた特殊カーボン(フィラー)を均一に分散させることで、車両走行時のタイヤ内部に発生するエネルギーロスを抑制し、転がり抵抗をM966比で5%低減している。また、耐摩耗ポリマーの採用により、タイヤ変形時に発生するゴムへのダメージを抑え、耐摩耗性能を同7%向上させた。さらに、NCPによって実現した均一なポリマーの補強効果により、ブロックに適切な剛性を持たせることで氷雪路面への密着性を高めている。

パターン設計では、ブロック内にサイプと呼ばれる波状の細かい切れ込みを高密度に配置。アイス路面やスノー路面をしっかりと捉えることで高いグリップ性能を発揮し、制動距離をそれぞれ同4%短縮した。また、大型ブロックとワイドトレッドの採用によってブロック剛性を高め、過度な変形を抑制することで、摩耗の進行を抑えながら冬季路面での安定した走行性能を実現している。
トーヨータイヤ「ナノエナジーM976」サイズラインナップ

