MCLAREN McL 6GT

ブルース・マクラーレンの「M6GT」を現代に

McL 6GTのエクステリアは、1960年代のレース車両「マクラーレン M6A Can-Am」の流れをくむワイド&ローのデザイン。
McL 6GTのエクステリアは、1960年代のレース車両「マクラーレン M6A Can-Am」の流れをくむワイド&ローのデザイン。

今回発表された「マクラーレン McL 6GT」は、2028年に市販モデルが登場する予定で、既存のラインアップやその拡張モデルとは異なる新たなスーパーカーのカテゴリーを開拓するモデルとして位置付けられる。

McL 6GTの原点は、マクラーレン製ロードカーの起源とされている「M6GT」。このモデルは、1969年にブルース・マクラーレンがレース用の「マクラーレン M6A Can-Am」をベースに生み出した。McL 6GTでは、この思想を約60年にわたる技術の進歩と組み合わせ、現代のスーパーカーとして再解釈したという。

マクラーレンは今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでも、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が製作したオリジナルM6GTのワンオフモデルを披露。McL 6GTはそこからさらに踏み込み、ロードカーの原点を未来へつなげるコンセプトとして開発された。

V8 + MTで追求するアナログなドライビング

McL 6GTが重視するのがドライバーとクルマとの直接的なつながりだ。マクラーレンはその感覚を「触覚的でアナログ、そして深く機械的(tactile, analogue, and deeply mechanical)」と表現する。

ステアリングやアクセル、シフト操作に明確な手応えを持たせ、V8+MTの後輪駆動に加えて油圧式ステアリングや触感を重視したスイッチ類を採用。操作部には、削り出しアルミニウムの表面に細かな凹凸を刻んで操作感を高めた「ローレット加工」を施したという。

また、シフトレバーには立体的な「Speedy Kiwi(スピーディ・キウイ)」ロゴを組み込んだ。これはニュージーランド出身のブルース・マクラーレンにちなんだキウイ鳥をモチーフとした初期マクラーレンの意匠で、McL 6GTでは給油口キャップなどにも刻まれている。

1960年代のレーシングカーを現代的に再解釈

エクステリアは、1960年代のスポーツプロトタイプレーシングカーの造形を21世紀の技術とパッケージングで表現している。ボディは低くワイドで、M6GTのベースとなったM6A Can-Amを思わせる低いノーズを持つ。そこから特徴的な形状のリアエンドまで、途切れることのないフォルムで構成されている。

そのほか、ブルース・マクラーレンが所有したM6GTのナンバープレートをグラフィックとして再解釈したほか、エンジンベイには彼のサインも配されている。

フルカーボン構造で軽量化を追求

2027年には市販車バージョンが登場する。
2027年には市販車バージョンが登場する。

McL 6GTは最新のフルカーボンモノコックを採用し、ボディワークにもカーボンファイバーを使用。優れたパワーウェイトレシオを追求する。インテリアでは光沢仕上げのカーボンパーツを露出させ、オリジナルのM6GTとマクラーレンのレーシングヘリテージを表現している。

ブルース・マクラーレンが60年以上前に描いたロードカーの構想を起点に、V8エンジン、MT、油圧式ステアリング、最新のカーボンファイバー技術を組み合わせたMcL 6GT。2028年に登場が予定される市販モデルは、マクラーレンにとって新たなタイプのスーパーカーとなる。