Q:ツーリング前、出発前にサッと見られるところを教えてください。
東京都/出発は朝イチ派さん
ツーリング前にバラして点検する必要はありません。まず見たいのは、タイヤ、ブレーキ、エンジンオイル、灯火類、そして車体をひと回り見たときの“いつもと違うところ”。この5つなら特別な工具がなくてもチェックできます。
日常点検には、タイヤの空気圧や損傷、ブレーキの効きやフルード量、エンジンオイル量、灯火類などが含まれています。長距離や高速道路を走るなら、タイヤ空気圧は見た目だけで済ませず、出発前の冷えた状態でゲージを使って確認したいところです。
まずタイヤ。見るだけでも拾えるサインは多い
しゃがんで前後タイヤをひと回り見ます。釘などが刺さっていないか、サイドに亀裂や傷がないか、偏って減っていないか、スリップサインが出そうになっていないか。タイヤは空気圧不足が見た目では分かりにくいこともあるので、ロングツーリングならゲージで指定値を確認するのが確実です。空気圧は走行すると上がるため、測るならタイヤが冷えている出発前が基本。
ここで意外と大事なのが、「いつ入れたっけ?」で済ませないこと。空気圧は少しずつ低下します。少なくとも月1回はゲージで確認したい項目なので、ツーリング前ならなおさら一度見ておきたいですね。
ブレーキは握る・踏む。それだけでも違和感は分かる
次はフロントブレーキレバーを握り、リヤブレーキも操作してみます。いつもよりレバーが深く入る、グニャッとした感触がある、ペダルの感触が明らかに違うなら、そのまま出発せず原因を確認したいところです。
油圧式ならリザーバータンクの液量もチェック。規定範囲から外れていないか、ホースや接続部に漏れた跡がないかも見ておきます。出発して最初の低速走行では、前後ブレーキをそれぞれ軽く使って、いつもの効き方か確かめる。これだけでもかなり安心できます。
オイルと灯火類は“いつもと違う”を探す
4ストならエンジンオイル量も見ておきたいところ。点検方法は車種によって、レベルゲージだったり点検窓だったり、車体を垂直にする必要があったりと違うので、そこは愛車の取扱説明書どおりに確認します。
見るのは量だけじゃありません。エンジン下や駐車していた地面に、いつもはなかった油染みがないか。これも車体をひと回り見るだけで気づけます。
灯火類も忘れずに。ヘッドライト、テールランプ、ブレーキランプ、左右のウインカー。エンジンを掛けて順番に確認すれば数十秒です。ブレーキランプは前ブレーキと後ブレーキ、それぞれ操作して点灯するか見ておきたいですね。日常点検でも灯火装置と方向指示器は確認項目になっています。
最後はバイクを一周。“なんか変”を見逃さない
5つ目は、工具も知識もいりません。バイクをぐるっと一周して見るだけ。
ナンバーやミラーがグラグラしていないか、荷物はしっかり固定されているか、変な液漏れはないか、何かぶら下がっていないか。昨日までなかった傷や部品のズレがあれば、「これ何だ?」と一度立ち止まる。その感覚がけっこう大事です。
チェーン駆動車なら、ついでにチェーンが極端に緩んでいないか、明らかなサビや固着がないかを見るのもアリ。ただし調整値は車種ごとに違うので、勢いよくアジャスターを回すのではなく規定値を確認してからです。
5分見ると、出発してから気持ちがラク
ツーリング前の点検って、出発を遅らせる面倒な作業に見えるけれど、実際は逆です。タイヤを見て、ブレーキを握って、オイルとランプを確認して、最後にぐるっと一周。慣れれば5分くらいで終わります。
「よし、大丈夫そうだ」と自分で確認してから走り出せば、あとは景色や道を楽しむだけ。途中で「そういえばタイヤ大丈夫だったかな……」なんて気にしながら走るより、出発前の5分でモヤモヤを片づけておく。そのほうが、せっかくのツーリングを気持ちよくスタートできるでしょう。
【モトチャンプ編集部】