元祖スポーツスクーター!【ヤマハ・ジョグ】

YAMAHA ジョグ|1983年発売
軽快でアクティブな“スニーカー”をイメージして開発されたスポーツスクーター。女性向けの実用車というイメージがまだ強かったスクーターの世界に、若者が走りを楽しむという新しいスタイルを持ち込んだのが初代ジョグだった。
49cc空冷2ストローク単気筒エンジンは最高出力4.5ps。軽量な49kgボディとの組み合わせで、瞬発力のある元気な走りを実現した。
スクエアでクリーンな車体デザインも新鮮で、フロントフェンダーを廃した、フェンダー一体型のフロントカウルは、スクーターデザインの定番となった。スクーター=かわいくて便利な乗り物」だけではなく、“走って楽しい”というイメージを広げた立役者。のちに長く続くジョグシリーズの原点だ。
総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:4.5ps/7000rpm
最大トルク:0.54kgm/5500rpm
全長×全幅×全高:1555×605×965mm
重量:49kg
タイヤ:2.75-10・2.75-10
発売当時価格:9万9000円
※1983年モデルの諸元・価格は編集部調べ
5.5ps! 装備も走りもワンランク上【ヤマハ・アクティブ】

YAMAHA アクティブ|1983年発売
ジョグとはまた違う方向で“走り”を突き詰めたのがアクティブだ。20〜30代男性をターゲットに開発された本格派スクーターで、当時50ccクラス最高となる5.5psを発揮していた。
エンジンは7ポート・トルクインダクション方式を採用した49cc空冷2ストローク単気筒。足周りにはメカニカル・アンチダイブ機構付きフロントサスペンション、前後アルミホイール&チューブレスタイヤを装備し、単なる実用スクーターとは明らかに違う仕立てだった。
さらにメーターパネルにもこだわり、アナログ表示とデジタル表示の2仕様を用意。速さだけではなく、“メカを眺める楽しさ”まで含めて作り込まれたのがアクティブの特徴だ。
総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:5.5ps/7000rpm
最大トルク:0.58kgm/5500rpm
全長×全幅×全高:1745×665×1040mm
重量:62kg
タイヤ:3.00-10・3.00-10
発売当時価格:15万5000円
「蘭」の次は「バラ」!【スズキ・薔薇】

SUZUKI 薔薇|1983年発売
スズキが女性ユーザーに向けて展開した“花の名前”シリーズ。「蘭」に続く第2弾として1983年に登場したのが、その名も「薔薇」だ。
女性でも取り回ししやすいよう、車体はスリム&コンパクト。49cc空冷2ストローク単気筒エンジンは3.8psを発揮し、単段オートマチックとの組み合わせで、滑らかで軽快な走りを狙っていた。
メンテナンスフリーのPEI(無接点点火方式)や、独自の“あんしんスタート機構”も採用。豪華さや速さで競うのではなく、毎日気軽に扱えることを徹底した1台だ。
そして何より「薔薇」という直球すぎる車名が強烈。伊藤蘭さんをイメージキャラクターに起用した「蘭」に続き、花の名前をそのまま車名にするあたりも、80年代スクーターの勢いを象徴している。
総排気量:49cc
エンジン:空冷2ストローク単気筒
最高出力:3.8ps/5500rpm
最大トルク:0.52kgm/4500rpm
全長×全幅×全高:1500×625×915mm
乾燥重量:41kg
タイヤ:3.00-8・3.00-8
発売当時価格:6万9800円
※この記事は月刊モトチャンプ2025年12月号を基に加筆修正を行っています
【モトチャンプ編集部】