1990年後半から2000年代にかけて大流行!

かつて一世を風靡したビクスク(ビッグスクーター)。流行した90年代~2000年代は今のように126~200㏄クラスのスクーターは数が少なく、125㏄以下の原付か250ccクラス以上という住みわけがなされていた。

海外市場はさておき、日本では排気量が250㏄以上をビッグスクーターと定義する(!?)ことが多く、国産メーカーでは、古くはスペイシー250フリーウェイやマジェスティを皮切りに復刻フュージョンやフォルツァ、スカイウェイブ(カワサキ/エプシロン)がしのぎを削った。以降はグランドマジェスティやPS250、フェイズ、マグザム、ジェンマなどが追加されてバラエティに富んだラインナップを誇った。

マルチコミューターとしての実力発揮

出展:Honda

250㏄のスクーターは、当然AT(オートマチック)ゆえに操作もラクチン! ゆったりと構えられるポジションも相まってロングレンジも得意だ。二人乗りでの高速クルーズも余裕なパワフルさはもちろん、シート下収納も十分に確保されている。ちょっと車体が大きい&重いのは難点だけど、旺盛な125~160㏄スクーターの上位互換と考えれば、実用車として求めている人もいるだろう。

カスタムシーンも旺盛だった

また、車検がないのもミソ!カスタム&ドレスアップシーンが大いに賑わったのもブームを築いた要因だ。地面スレスレのロー&ロングフォルムからはギンギラギンのLEDビームが放たれ、大音量のミュージックを奏でながら疾走する姿は脳裏に焼き付いている。

出展:YAMAHA

そんな栄光を築いたビクスク文化だが現在はどのような状態だろうか? スクーター自体は海外でのニーズも高く、とくにイタリアやフランスをはじめとしたヨーロッパのほか、台湾や東南アジアなどで活躍しているが、現在、日本で買える250㏄クラスの車両が気になるところだ。ここでは過去に掲載した記事も含めてダイジェストでお届けしよう。

【HONDA FORZA】ハイテク装備もりもり!コミューターの完成系

写真は2025年モデル

2000年デビューのフォルツァ(FORZA)は2018年に電動スクリーンやHonda SMART Keyシステムを採用して第5世代に進化。以降は1~2年間に細かなアップデートを繰り返し、5インチフルカラー液晶メーター採用のMF17(’25年1月)が最新仕様となっている。

(左)シート下ラゲッジの容量は約48Lでヘルメットが2個収納可。パーティションボードで仕切ることもできる。(右)50km/h以上で急ブレーキを検知すると、ウインカーが左右同時に高速点滅する“エマージェンシーストップシグナル”を装備する。

当初はヤマハ・マジェスティ(2代目)に対向して発売されたのが明らかだったが、スポーティな外観と先端を行く機能を設けながら、スクーターとしての利便性と走りの要素を巧みにミックスした250スクーターを代表する一台に上り詰めている。なお現行モデルはプラットフォームを共通とする125/300㏄もラインナップ。

エリート的な走行性。安定感はピカイチ!

「1軸バランサー採用のeSP+エンジンは全域で微振動が抑えられており、内燃機関としての上質なフィーリングが心地良い! メーター読み100km/hでの回転数は約6000rpmで、120km/h巡航も余裕でこなせそうだ。前後の大径ホイールおよび1510mmという長いホイールベースによってハンドリングは微速域から安定性が高く、発進時にフラつきにくい。フロントの舵角の付き方は常に穏やかであり、バンク角主体でスムーズに向きを変えられる」(大屋 雄一)

スマホとブルートゥース接続した際の画面がこちら。

「2025年モデルからの目玉は、5.0インチTFTフルカラー液晶メーターだ。シンプル・イズ・ベストを地で行くようなパネルになったわけだが、スマホおよびインカムとの接続機能「Honda RoadSync(ホンダ・ロードシンク)」は非常に便利! スマホとブルートゥース接続を試みたところ、知り合いから何度かLINEが届いたのだが、それが誰からのメッセージなのかを音声で知らせてくれるうえ、左ハンドルのセレクトスイッチを操作すれば“読み上げ”や“返信”も可能だ。ナビ機能は曲がる方向とそこまでの距離を表示するターン・バイ・ターン方式。地図画面表示はないけれど、目的地を音声で入力できるのはありがたい。その他にも電話をかけたり、スマホ内のミュージックアプリを操作したりと、様々な機能が盛り込まれている」(大屋 雄一)

ライディングポジション&足つきチェック(身長175cm)

シート高は780mm。身長175cmだと両かかとが地面からわずかに浮く程度。足を前方にも伸ばせるシットインポジションで、シート座面が広い上にクッション性が高く、長時間乗っていても疲れにくい。

●フォルツァ

車体価格:78万1000円
型式:8BK-MF17
全長×全幅×全高:2145×750×1360㎜(スクリーン最上位置は1505mm)
シート高:780㎜
車両重量:186kg
エンジン:水冷4ストローク249㏄OHC4バルブ単気筒
最高出力:23PS/7750rpm
最大トルク:2.4kgm-f/6250rpm
燃料タンク容量:11L
タイヤサイズ:(前)120/70-15・(後)140/70-14

ビッグスクーターも純正でスマホ&インカム連携の時代です|ホンダ・フォルツァ試乗記 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

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【YAMAHA XMAX】スポーティさに磨きをかけた!

※写真は2025年モデル

新設計のBLUE COREエンジンを採用して2018年に登場。スクーター的なユニットステアではなく、一般的なバイク同様にフロントフォークのインナーチューブを上下ブラケットで固定することで高い剛性を確保する。

左)ヘルメット2個、もしくはヘルメット+A4サイズのバッグを想定したトランクスペースは容量約45ℓ。【右】パフォーマンスとエコを両立したBLUE COREエンジンは、DiASilシリンダーやアルミ鍛造ピストンを使用。単気筒では珍しいプレーンメタル支持の一体鍛造クランクシャフトを採用している。

2023年のフルモデルチェンジではメーターを一新し、専用アプリ「Y-Connect」に対応したスマホ連携機能を採用。2025年のマイナーチェンジではマフラーの内部構造を見直して約800g軽量化、さらに、USBタイプCソケットや無段階調整の電動スクリーンでユーティリティも向上されている。

ライダーの“ソノ気”に応えるパフォーマンス!

「弟分のNMAXシリーズと比較した場合、250㏄ならではの美点として、流れのいい幹線道路や高速道路では、XMAXのほうが明らかに優勢! エンジンもパワフルだし、長めのホイールベースと一般的なモーターサイクルと同様のフォークをアッパー+アンダーブラケットで支持するフロントサスペンションなどの効果で、絶大な安定感が味わえる」(中村 友彦)

電動スクリーンの可動範囲は100㎜(写真右は最大まで伸ばしたところ)。陰影を強調するクリスタルグラファイトでペイントされたステーはアルミダイキャスト製。

「短距離の移動ではなく、ある程度以上の距離を走るなら120km/h巡航が楽勝。これは2025年型から採用された無段階の電動スクリーンの恩恵も大きいだろう。これらは他メーカーの250ccスクーターにも通じるところだが、XMAXはライダーが“ソノ気”になったときの反応が絶妙で、加速と減速とコーナリングがとにかく楽しい。そういった操る手応えにスポーツ性が存分に味わえる、MAXシリーズの資質を感じるのだ」(中村 友彦)

ライディングポジション&足つきチェック(身長182cm)

シート高は795㎜と比較的高め。2025年式からアジャスト式ハンドルの標準位置が約20mmライダー寄りになっている。サイドカバーの左右への張り出しが大きいので、身長が170cm以下のライダーは足つき性に不安を感じるかも。その際は約40mm着座位置が低くなるワイズギアのローダウンシートへの入れ替えがおすすめ。

●XMAX

車体価格:73万7000円
型式:8BK-SGA8J
全長×全幅×全高:2180×795×1410㎜(スクリーン最上位置は1505mm)
シート高:795㎜
車両重量:183kg
エンジン:水冷4ストローク249㏄SOHC4バルブ単気筒
最高出力:23PS/7000rpm
最大トルク:2.4kgm-f/5500rpm
燃料タンク容量:13L
タイヤサイズ:(前)120/70-15・(後)140/70-14

今や希少な存在の250ccビッグスクーター、ヤマハ新型XMAX。NMAX/155とも乗り比べて感じた美点アレコレ | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

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