往年の街道レーサーを彷彿とさせるパンデム仕様!
EG6シビックの魅力爆発
高回転まで痛快に吹け上がるVTECとFF軽量ボディのコンビネーションで、ストリートからモータースポーツまで幅広いステージで活躍したEG6。
当時はドンガラにしたナローボディに、195サイズの15インチでN1マシン的に仕上げるのが主流だったが、熟成されたB型チューニングやタイヤの性能が格段に高まっている現代のチューニング事情を考えれば、ボディのワイド化やダウンフォース強化は今や必然とも言える状況だろう。

そこで注目したいのが、TRA京都が用意するパンデム・ワイドボディキットだ。デモカーをチェックしていこう。今時のワイドボディキットならフロントフェンダー交換でデザインするが、パンデムは純正フェンダーをカットしてビス留めする往年のデザインを採用。その一方でフロントバンパーはワイド専用設計とし、一体感あるラインを打ち出した。

リヤフェンダーも、フロント同様にボディカットしてのビス留めスタイル。フェンダーアーチ主体に丸みを帯びた造形としているが、ヘッドライト上部からテールレンズにかけてエッジの効いたプレスラインで引き締めているのが好アクセントだ。

ちなみに、今回撮影したデモカーはVer.1にフロントカナードやウイングエクステンションが加えられたVer.1.5。TRA京都の三浦代表が、デモカーで構想するタイムアタック時に必要なダウンフォースを確保しようと、パンデムの世界観そのままに空力面を強化したエボリューションモデルだ。

前後ともにノーマル比50〜60mmワイドとなるため、愛車のポテンシャルに合わせたタイヤのサイズアップも楽々。デモカーでは8.0J×16のボルクレーシングTE37に225サイズをマッチングし、コーナリング重視のセットアップとしていた。

最新のチューニング事情に最適化したボディワークを満たしつつも、ビス留めフェンダーや跳ね上げウイングといった往年の街道レーサー的テイストを注入。このような、80〜90年代を彷彿させるチューニングスタイルへとブラッシュアップするネオクラアプローチは、EG6の魅力引き出しに打って付けなのだ。
また、EG6と言えば柔らかな曲線美でまとめられたボディラインに惹きつけられるオーナーも多いが、パンデム・ワイドボディキットはボリューム感あるフェンダーにエッジの効いたプレスラインが走り、ワイド化した際のスタイリングバランスも上々な1台へと仕上げられている。

どのアングルから見たとしても強く走りを意識させる、ワイドボディのレーサースタイル。カッコ良すぎるだろう。
■エアロパーツ価格表
フルキット:49万1040円/フロントバンパー:7万4800円/フロントカナード:1万7600円/フロントスプリッター:2万6400円/サイド:3万5200円/フロントフェンダー:5万2800円/リヤフェンダー:5万2800円/リヤアンダー:3万800円/ウイング:11万8800円
●取材協力:TRA京都 TEL:0774-43-3242
