すでに葉桜ながらカーニバルレッドと良く似合う。

前回の記事が2024年7月初旬だったから、実に9カ月ぶりになってしまったXK9購入記。その間も何度かトラブルがあったが、その度に乗り越えてきた。一番悩まされたのがエコアンで、以前に圧力スイッチを交換したところ症状が改善したとお伝えした。ところがその後ガス漏れが続き、やはり本格的に修理しないと解決できないと判断。そこでガス漏れの箇所を突き止めるため蛍光色のガスを入れて様子を見た。するとエバポレーターから漏れていることが発覚。エバポレーターを交換するにはダッシュボードの脱着が必要。そこで考えた。どうせなら古さを感じさせるオーディオも同時に刷新しようと思い立ったのだ。

花粉対策を考える

長いボンネットだから花粉の季節は頭を抱えてしまう。

本題はさておき、季節は春。すでに散ってしまった地域もあるだろうが、筆者の住むあたりだとまだ桜が咲いている。ということで桜の下で撮影したが、春といえば花粉の季節。実は我がXK8は塗装の手直しをしてガラスコーティングを施した。板金塗装工場にお願いしたわけで、そこの社長からコーディングを長持ちさせるならコンパウンドの入っていないワックスを定期的にかけるのが良いと指南された。なので現在ボディはツルツルのツヤツヤなのだが、春先になると洗車しても翌日には花粉模様が生まれてしまう。

洗車した翌日なのに花粉が模様を作っている。

もう見るからにクシャミが出そうなほど花粉がボディに溜まる。なので放ってしまいたくなるが花粉がボディに付着すると塗装にダメージを与える。とはいえ毎日洗車しているほど暇はないし水道代だってバカにならない。何かしら良い方法はないかと考えてみたところ、昔ながらのグッズを思い出した。

何十年か降りに毛ばたきを買ってみた。

毛ばたきである。タクシーやハイヤーの運転手さんが毛ばたきを使うシーンに出くわすことも減ったが、30年前くらいまでは普通にカー用品店でも目にしたもの。自分で買ったことはないが貰い物を使っていた時期はある。ただ、それも思い出せないほど昔のことで、今さらながら毛ばたきを買うことになるとは思いもよらなかった。購入は大手ネット通販サイトなのだが、そこでの口コミを見てみると皆さん花粉対策として選んでいるようだ。

意外にも花粉対策になりそうだ。

選んだのは小型車用のものでXK8には少々小さく感じるが、使われている毛はオーストリッチなので効果は上写真の通り。前日に洗車したボディからしっかり花粉を除去することができた。金額は張るがもう少し大きなものを次回に買ってみることにしたい。

XK8の時代遅れなオーディオを考える

カセットステレオにCDチェンジャーが組み合わされる純正オーディオ。

さて本題。XK8の純正オーディオは実に時代遅れなカセットステレオなのだ。トランクに6枚が収納できるCDチェンジャーを備えているので、いずれかで音楽を楽しむことはできる。ただ、今やクルマの中でもスマホに入れた音楽をオーディオに飛ばして楽しむのが一般的ではないだろうか。かくいう筆者もそうで、これまではブルートゥース接続でスマホの音楽を聞いていた。XK8でも当初はそうしていたが、なぜかFMトランスミッターが壊れてしまった。そこで新たに同様の製品を購入して聞き続けてきたが、どうにも音質が悪い。そこでカセットテープ型のワイヤレス接続機器にチェンジしてみたところ、まずまずだが音質が良いとは言いづらい。しかも使っているうちにカセットステレオの調子が悪くなり、勝手にオートリバースを繰り返すようになってしまった。これでは使えない。

センターコンソールに注目してほしい。

XK8のほかに古いサンバーバンを買い物グルマとして使用してきたが、こちらもエアコンが壊れたので新車のエブリィに乗り換えた。エブリィに純正オプションのディスプレイオーディオを装着したところ、これがなんとも使い勝手が良い。それならXK8にもディスプレイオーディオを組んではどうだろうと考えた。この先、また修理代が嵩むことを考えると高価なカーナビにするなら予算を取っておきたいし、今さら1DINのカーオーディオもないだろう。しかもXK8のコンソールは1DINの形状では合わないので周囲にパネルを増設しなければならない。さらにエアコンのエバポレーター交換でコンソールやダッシュボードを外す予定なのだから、いっそのことコンソールをごっそり模様替えしてしまおうという作戦だ。

純正を撤去してディプレイオーディオを装着した。

作業は過去に何度も紹介した主治医にお願いしたところ、若干エバポレーターを加工しなければならなかったそうだが無事にインストールできた。しかもエアコンなどのパネルを下げて、その上へ装着するようお願いしたところ、センターの3連メーターに被ることなく、見やすい位置にディスプレイが配置できた。ディスプレイの右下から伸びる白いケーブルでUSB接続すると、これまでとは別次元の音でスマホの音楽を楽しめるようになった。しかも本体は大手ネット通販サイトで5万円台で購入できたのだから、ネオクラにお乗りでオーディオに不満を感じているならオススメしたい。

座席からは見えないが横から見ると本体がはみ出している。

ただしエバポレーターを加工しても奥行きが足りず、少々本体が飛び出てしまう。横から見ると上写真のような状態なのだが、フロントシートから見るだけなら視野に入ることはないので不満はない。インダッシュナビでも同じように装着することが可能だが運転中にテレビを見る習慣はないし、そうしたいとも思わないのでコストパフォーマンス含めて大満足なのだ。

エアコンなどのスイッチ類を下げて空きスペースにパネルをつけた。

エアコンなどの操作スイッチを下げるのは主治医がしていた方法を真似たもの。そのまま下げるとコンソール形状に合わせてあるパネル上部が湾曲しているので不恰好になってしまう。そこで樹脂成形のパネルを作ってカバーしている。パネルの下が少々空いてしまうが、これも着座位置からだと気にならないレベルだ。

カバーで見えないがフロントスピーカーを新調した。

以前にドアライナーを外してもらったところ、純正のフロントスピーカーは周囲にあるコーンが破れて寿命を迎えていた。これも音質に影響を与えていたことは間違いない。そこでディスプレイオーディオの装着と同時にフロントスピーカーも新調したものへ入れ替えてもらった。仕事部屋に4312を置いているほどJBLが好きなので、フロントスピーカーにもJBL製を選んだ。すると安価なディスプレイオーディオとは思えないほど高音質を楽しめるようになった。

接続不良で音が出なかったリヤスピーカー。

しかもオマケがある。以前は鳴っていないので装着されていないと思い込んでいたリヤスピーカーが、実は接続不良だっただけでしっかり組み込まれていた。ディスプレイオーディオの配線に組み直したところ、リヤからも音楽が流れるようになり臨場感あるサウンドとなった。これもネオクラあるあるなので、オーディオを入れ替えるなら配線もしっかり見直したいものなのだ。