最先端の800V電気システム採用、パワートレーン全体の効率が向上し、最大320kWの充電速度が可能に

メルセデス・ベンツ GLE EV 市販型プロトタイプ スパイショット

メルセデスの電気自動車シリーズは刷新中で、EQBの後継車が間もなく登場する。電動GLBは「EQテクノロジー搭載GLB」という新しい名前が付けられると予想されており、内燃エンジンバージョンとほぼ同時期、おそらく2026年初頭に発表される予定だ。

メルセデス・ベンツ GLE EV 市販型プロトタイプ スパイショット

EQBの後継車は新しい名前が付けられるだけでなく、新しいプラットフォームも採用され、最近発表されたCLAと新しいMMA(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャ)プラットフォームを共有することになる。同社は現在、「Gクラス」の小型版「ベイビーG」を開発中だが、GLBはさらに下に位置するため、「ベイビーベイビーGクラス」となりそうだ。

現行のGLBおよびEQBと同様に、新しいICE GLBと電気バージョンは全体的なデザインが同じになると思われる。EQBから引き継がれるであろうひとつの調整は、EVの覆われたグリルだ。今回捉えたプロトタイプは、以前のGLBのスパイショットで見たものとは対照的に、カモフラージュに穴がないことからもそれが示唆されている。また、よりスポーティな20インチホイールを装着しているが、それ以外はGLBと同じ外観だ。

フロントエンドは、現在のGLBよりもわずかに丸みを帯びており、2023年のコンセプトCLAクラスで見られた新しい3つ星LEDデイタイムランニングライトがヘッドライトに組み込まれる。

メルセデス・ベンツ GLE EV 市販型プロトタイプ スパイショット

リヤには、ウィンドウの下に逆U字型に走るスリムなライトバーにより、さらに劇的に異なる雰囲気になる。また、典型的な特大のリアバッジや、ルーフレール、黒いホイールアーチサラウンド、フェイクスキッドプレートなどのその他のオフロードデザイン要素も特徴的だ。

キャビン内には、これまで以上に大型のディスプレイと高度なAI統合を備えた最新のMB OSインフォテインメントシステムが搭載される。現世代同様に最大7人が座れる、やや頑丈な内装が期待できるだろう。

新しい MMA (メルセデス モジュラー アーキテクチャ) プラットフォームは、最初からEV用に設計されており、小型のハイブリッドICEパワートレインを併用するオプションも用意される。 EQテクノロジー搭載のGLBには、58kWhと88kWhの2種類のバッテリーサイズが用意され、約286psのリアマウントシングルモーターレイアウト、またはより強力なデュアルモーターセットアップの両方が搭載される。

しかし、さらに重要なのは、新型GLBには最先端の800V電気システムも採用され、パワートレーン全体の効率が向上し、最大320kWの充電速度が可能になることだ。これは、はるかに高価なEQEおよびEQSモデル、さらにはメルセデスのBEVラインナップのトップを走るEQテクノロジー搭載のG580よりもはるかに高い。

また、後部に搭載された電気モーターには、2速トランスミッションも搭載され、低速時には力強い加速が得られ、高速走行時にはよりリラックスした挙動が得られる。

BEV オプションの他に、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載したさまざまなICEバージョンも用意される。また、将来的には、ハイスペックAMGモデルを含む、より幅広いパワートレーンが利用可能になると思われる。

メルセデスは残りのMMAプラットフォームモデルがどの順番で登場するかを明らかにしていないが、GLA、GLB、CLAシューティングブレークの3つすべてが2026年末までに発表されると予想されている。