実はスクエアで非常に使いやすいジムニーのインテリア
新型ジムニー 「XC」 5MTはこんなにボンネットが長くスタイリッシュなのにも関わらず、Aピラーは比較的立ったデザインで、Cピラー付近のルーフが四角いため、車内スペースは十分で後席は頭上、足元共にかなり広い。大人4名乗車でも近距離なら問題なし。3名乗車なら荷物も十分に積めるし、長距離ドライブも快適だ。
リヤシートはヘッドレストを外せばフラット。そのままで倒すと前端が少し上がって、ブレーキング時に荷物が落ちなくて都合が良い。シートベルトは取り外しも可能だ。
ただし、2ドアだけに乗り込むのはやや大変。助手席を前倒しして、高めのフロアに登る感じで、慣れれば大したことはないが、最初はちょっと乗り降りがしづらいと感じるかもしれない。感心するのは後席からでもドアは閉めやすく、また後席から足元のペダルを踏めば、助手席のシートバックを「好きな角度に調整しながら起こせる」ことだ。降りる時にはまたペダルを踏めば助手席は前倒しでき、スライドもできるので降車時の足運びがしやすい。この使い勝手はなかなか優秀だ。
助手席をリクライニングさせ、後席を倒せば、かなりの長尺物も積める。筆者は折り畳み式の長いテーブルなどを積んだこともある。
5対5の2分割式リヤシートの片側だけ倒せば、片側に大きな長い荷物を積み、3名乗車で出かけられるなど使い方は様々だ。(写真は前後席をオフセットして展開)
後席シートバックは肩の部分に出ている小さなベルトを引けば、リクライニング角度を細かく調整できるので、荷室から角度を直立させてたくさん荷物を積んだり、前倒しにするのも容易にできる。シートバックを最も寝かせた状態にすればリラックスした姿勢を取れるので、前席シートバックを前倒して足を組んだり、前席ヘッドレストを外して後倒でフルフラットにして、足を投げ出した姿勢もとれる。
5対5の2分割式リヤシートの片側だけ倒せば、片側に大きな長い荷物を積み、3名乗車で出かけられるなど使い方は様々だ。
リヤシートベルトは腰の部分が脱着可能で、取り外せばCピラー部にスマートに収納され、荷室がシートベルトで邪魔にならず、広く有効に使える。
荷物を載せたりくつろいだりアレンジ次第で万能性を発揮!
後席のリヤウインドウとサイドウインドウはスモークになっているので、外から中に人がいるかどうかも見えにくく、仮眠を取るには最適な空間だ。リヤゲート左端の壁には車外、アウトドアなどで重宝するAC100V電源があるが、ここは左側後席からでも手が届くため、筆者は家庭用コンセントに変換する社外アクセサリーを使ってノートパソコンの電源を取り、この左側後席で原稿やメールを書いたりしている。
前席シートを倒せば、後席で足を伸ばしてリラックスしてくつろげる。リヤサイドウインドウはスモークなので車外から見えにくいのもいい。
リヤゲートを開けた左側面にAC100V電源があり、アウトドアではもちろん、リヤシートでノートPCの電源を必要とするような際にも社外品コンセント変換アダプターで使えるので重宝する。
車中泊含めて、なるべく無駄なアイドリングはしたくないが、止むを得ず真夏でエアコンをかけなくてはならないような場合でも、軽自動車は660ccなのでアイドリング時のガソリン消費量が少ないため、環境への影響も最小限だろう。5対5で左右2分割となっているので、片側だけ倒して3名乗車し荷物を積んで使うことが多い。
ラゲッジアンダーボックスは、後席シートバックを倒した際にヘッドレストを外せばまったくのフルフラットになるように出来ている。前席もヘッドレストを外せばフルフラットになるので、シフトレバーとカップホルダー部は残るものの車中泊用のマットレスのようなものを敷けば、かなり広くくつろげる空間として使えるのだ。
後端にあるアンダーボックスには洗車道具などの小物入れとしてかなりの深さと容量がある。濡れたものや靴なども入れられる。
キャンプなどに出かけ、車中泊する際にも新型ジムニーなら見た目から想像するよりはるかに広く快適だ。そして本格クロカンのジムニーならば、普通のクルマでは入っていけないような山の奥地まで入り、満天の星空の下で車中泊ができるのだ。
大人用の自転車を積めるか挑戦してみたが、やはりそこは軽自動車サイズだけに寸法が足らず、ちょっと無理だった。分解すれば積めるかもしれない。
後席を前に倒し、前席もリクライニングして、フラットな空間を作り、クッションでも敷けば車中泊も十分可能な広々とした空間がある。
ライバル不在の本格オフロード四駆は街乗りにも最適「スズキ・ジムニーシエラ」【最新SUV 車種別解説】軽自動車のスズキ・ジムニーをベースに、直列4気筒1.5l自然吸気エンジンを搭載した「ジムニーシエラ」。低回転域の粘りと加速力は期待以上の力を見せてくれる。ワイドトレッド化されたことで走行安定性も良好。荷室にアクセサリーソケットも装備され、家電使用も可能だ。本格四駆のスタイリングと性能、柔軟な使い勝手はライバルのSUVとは違う満足感を与えてくれるだろう。 「REPORT:渡辺陽一郎(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:中野幸次 MODEL:大須賀あみ
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