液化水素用ORVと水素の利活用
AX(Ambidexterity:両利きの経営/既存事業の深化×新規事業機会探索)
「水素をつくる」と「水素をつかう」の連携を実証し、新たなビジネスチャンスを獲得 GX(Green Transformation)
液化水素気化器の提供により生産プロセスにおけるCO2排出を削減し脱炭素へ寄与
神戸製鋼所グループは水素供給に関する多様な技術(つくる)を開発しているだけでなく、大量の水素利活用ポテンシャルがある工場を保有し、燃料利用の実証(つかう)を進めている。
①IFV(中間媒体式気化器)

材質:ステンレス鋼、チタン(海水系)
- 中間媒体(プロパン)を利用し、海水や工業用水を凍結トラブルなく利用可能。(中・大容量に適する)
- 近隣設備からの排熱利用が可能。
- 熱媒の2次利用で冷熱利用可能。(中間媒体により冷熱温度域が広い)
実証時期:2023年3月(実証済み)
②DCHE(マイクロチャネル熱交換器)

材質:ステンレス鋼
- 熱応力に強くコンパクト化が可能。
- ブラインなどの各種熱媒を熱源に利用。
- 熱媒の2次利用で冷熱利用可能。(ただし、冷熱温度域が狭い)
実証時期:2024年3月(実証済み)
③ORV(オープンラック式気化器)

材質:アルミ合金+容射被膜
- 海水などを熱源に利用し、中・大容量を安価に気化可能。
- 海水が開放系であり冷熱利用は難しい。
- LNG火力発電所で使用されている既存LNG用ORVを、取排水設備をそのまま使用し水素混焼用として置き換えが可能。
実証時期:2025年3月(実証済み)

