伝統と革新の最新型4代目(販売期間︰2024年3月〜)


2024年3月に登場したばかりの4代目MINIの中古車価格は、1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンを搭載した「クーパーC」が280万円から400万円程度、2.0L直列3気筒ガソリンターボエンジンの「クーパーS」が340万円から450万円程度で推移している。
流通している車両のほとんどが走行距離5000km未満で、試乗車に使われたと思われる個体が多く、車検も残っている場合がほとんどだ。ちなみに現行型MINIの新車価格は「クーパーC」が396万円から、「クーパーS」が465万円からとなる。
新車保証の継承が可能であれば、新車より安価な値段で買える現行型中古車のメリットは大きい。ただし保証の適用には、車両の定期点検の実施状況や不適切な使用履歴がないかなど、過去の使用実態が関わる場合がある。購入を検討する際は、これらの点を確認し、納得したうえで判断することが大切だ。
5ドアやディーゼルモデル追加!多様化が進んだ3代目(販売期間︰2014年4月~2024年2月)


3代目MINIは、5ドアモデルが追加されたことが大きなトピックだ。搭載エンジンとグレードの関係は、「ONE」の前期型には1.2L直列3気筒ターボ、後期型には1.5L直列3気筒ターボが搭載された。
「クーパー」には1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンが搭載され、「クーパーS」が2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジン。
ディーゼルモデルの「クーパーD」には1.5L直列3気筒ディーゼルターボエンジン、「クーパーSD」には2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載される。
スポーツモデルの「ジョン・クーパーワークス(JCW)」に搭載されるのは、高出力化が図られた2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンだ。
中古価格帯は「ONE」や「クーパー」が40万〜300万円程度と幅広く、流通台数も歴代のなかでもっとも多い。年式と価格を考慮すると、3代目がもっとも狙い目のMINIと言えるだろう。また全体の約5%がMTモデルだ。
300万円を超える値段で販売されている個体も多いが、それらはほとんどがオプションの「プレミアムパッケージ」装着車や「JCW」の極上車や「JCW GP」といった限定車が中心となる。
走行距離5万km以下の「ONE」なら60万円から購入可能だ。また「クーパー/クーパーD」は80万円から、「クーパーS」は100万円から、「クーパーSD」は120万円からがそれぞれ底値となる。「JCW」は150万円からが相場だ。
ニューMINIとして熟成が進められた2代目(販売期間︰2007年2月~2014年3月)


2代目MINIの搭載エンジンとグレードは、「ONE」が1.4L直列4気筒ガソリンエンジン、「クーパー」が1.6L直列4気筒自然吸気エンジン、「クーパーS」が1.6L直列4気筒ガソリンターボエンジン、「JCW」が高出力版の1.6L直列4気筒ガソリンターボとなる。
中古価格帯は20万円から150万円程度が相場だが、「JCW」の極上車や限定車にはそれ以上の値段がつけられている。価格は3代目に比べて安価であるものの流通量は大幅に少ない。しかし走行距離5万km以下の個体も現存しており、「ワン」や「クーパー」なら40万円から見つけられる。
その他のグレードは「クーパーS」の低走行車が50万円から、「JCW」が120万円からが目安だ。いずれのグレードも在庫は少なくなりつつあり、とくに「JCW」は非常に数が少ない。相対的にMTモデルの数も少なく、価格もやや高い状況だ。
BMWが蘇らせた新生初代MINI(販売期間︰2002年3月~2007年1月)


2002年3月から2007年1月まで販売された初代MINIのエンジンは、「ONE」が1.4L直列4気筒ガソリン、「クーパー」には1.6L直列4気筒ガソリンエンジンが搭載され、CVTまたは5速MTが設定される。「クーパーS」は1.6L直列4気筒スーパーチャージャーを搭載し、6速MTのみの設定だった。
中古車相場は20万円から100万円程度で、走行距離5万km以下の個体は40万円から見つかるが、流通量は2代目に比べてさらに少ない。グレードによる価格差は少なく、コンディションが値段に大きく反映されている。
状態や価格を考慮すれば、初代MINIを中古で購入するのはおすすめできない。ただし、限定販売だった「クーパーS with JCW GP」が安く買えるのなら一考の価値はあるだろう。
