白でありながら、汚れにくく耐候性にも優れる
これが、ブリッドのプレミアムブランドである『edirb(エディルブ)161SC』というシートだ。カーボンのシェルを採用したリクライニングバケットシート『edirb 161』をベースに、白い表皮を採用したモデルだ。
それにしても白いシートなんて、実に贅沢でゴージャスではないか! いっぽうで多くのひとがすぐに心配になるであろうことが、表皮の汚れだろう。しかし心配ご無用だ。これは、汚れが付着しにくく、付着したとしても落としやすい新素材を採用したシートなのだ。
表皮に使われているのはクリアホワイトのシリコーン(合成皮革)だ。この素材は汚れが付着しにくく、付着しても簡単に落とすことができるという特徴を持っている。そこでブリッドでは、「これならば白いシートが作れる!」と開発に着手したのだ。
じつは30年以上前にブリッドは白いシートを作ってみたことがあるのだが、やはり汚れやすかったために、その後はラインアップしてこなかったのだという。しかし、このシリコーン表皮であれば、白さを保てると判断したのだ。

腿部のクッションを薄くしたedirb 162SCも同時発売。
発売前にショーに展示して、表皮の汚れにくさを確認
そして、試作品を『東京オートサロン』などのショーに展示して来場者に座ってもらい、従来の白いレザーよりも圧倒的に汚れないことを確認して発売に至った。
シリコーン表皮は汚れが付着しにくいだけでなく、高温や低温、紫外線など、表皮が劣化しやすい要因に対しても耐久性が高く、白さと質感が長持ちする。それだけでも十分な耐久性はあるのだが、ブリッドではさらにインテリアガード(内装用のガラスコーティング)を施工して販売する。

格調高く、気品のある白を保ち続けるこのシートは、現代の高級スポーティカーにぴったりだ。