
冒頭、そもそも「日本自動車会議所」とはなにか? という問いに対して、会長であるモリゾウこと豊田章男会長は「クルマの文化を作るのが日本自動車会議所で、政策論議をしてもらうのが日本自動車工業会。よく私は自工会の時に 550万人の仲間たちって言ってましたけど、自動車会議所にはユーザー代表のJAF(日本自動車連盟)さんがおられたので、 2500万人を超えるね」と語った。

さて、その公開会議の出席者は、
- 豊田章男氏(一般社団法人日本自動車会議所会長)
- 坂口正芳氏(一般社団法人日本自動車連盟=JAF会長)
- 坂東正明氏 (株式会社GTアソシエイション=GTA代表取締役)
- 近藤真彦氏(株式会社日本レースプロモーション=JRP会長)
- 桑山晴美氏 (一般社団法人スーパー耐久未来機構=STMO副理事長)
- 鈴木哲夫氏( 一般社団法人日本モーターサイクルスポーツ協会=MFJ会長)
- 加地雅哉氏 (一般社団法人日本自動車会議所モータースポーツ委員長)
MCは、森田京之介さん(トヨタイムズスポーツ)が務めた。
会議の議題は
サーキットの来場者を増やしたい!
モータースポーツの仕事をしたい人を増やさなきゃ!
DXに乗り遅れている!
日程調整でいつも揉めてる!
の4つ。
それぞれの立場で、かなり突っ込んだ議論が展開された。モータースポーツの仕事、というテーマでは、オフィシャルの高年齢化、減少という課題にどう向き合うのかが議論された。
DXについては、近藤真彦氏がスーパーフォーミュラでの取り組みを説明。過密なレース日程の調整も、各氏がかなりの本音トークで会場を沸かせていた。またモータースポーツ界のお金の流れという生々しい話も展開された。
サーキットの来場者を増やしたい!のテーマでは「やっぱりスターを作りたい。大谷翔平選手のような」(豊田会長)「選手が成長していく過程から長く継続的に応援いただけるような土台ができるといい」「メディアの報道の仕方」にも注文がついていた。
会議後半ではWRCラリージャパンに出場する(しかも現在ポイントリーダーの)エルフィン・エバンス選手が、サミ・パヤリ選手とともにサプライズ登場!


さらに最終盤ではなんと、スーパー耐久最終戦の富士ラウンド(「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第 7 戦 S 耐 FINAL 大感謝祭」)にアメリカの人気モータースポーツのNASCARのマシンが参加することが発表された。
発表内容は次の通り。
USA モータースポーツ文化紹介デモラン
11 月 16 日(日曜日)、スーパー耐久決勝レーススタート前に、6 台の北米モータースポーツ車両によるデモランを開催します。 お客様に NASCAR の迫力の走行やサウンドを味わっていただくと同時に、北米ならではのモータースポーツ文化を体感いただきます。
車両およびドライバー
北米モータースポーツ文化を象徴する NASCAR で活躍する車両、チーム、選手が来日しデモランを実施します。Jimmie Johnson 選手は 5 連覇を含む 7 回のカップシリーズ歴代最多優勝を果たしたレジェンドドライバーです。また古賀琢麻選手は日本人初の NASCAR シリーズドライバーであり、今年、アジア人初の表彰台獲得を果たしています。
豊田会長は、ファンへのメッセージとして最後にこう述べた。
「今日、JAFさんも含めまして、本当にこのメンバーで、こうやって皆様の前でこういう状況をお話できたこと、本当にありがたいと思いますし、日本にはこれだけの自動車産業があります。そして自動車産業のなかでで一番わかりやすいのはモータースポーツだと思うんです。”モータースポーツで日本も元気に”という想いは、我々変わりませんので、ぜひとも、ぜひともモータースポーツをひとつのスポーツ、そしてアスリートたちが頑張ってる姿を皆様からも応援いただきたいと思います」









