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今日は何の日?

■主要コンポーネントをプラドと共用化した4代目ハイラックスサーフ

2002年にデビューしたトヨタ4代目「ハイラックスサーフ」

2002年(平成14)年11月15日、トヨタは1990年代のRVブームを三菱「パジェロ」とともにけん引した「ハイラックスサーフ」の4代目をリリースした。4代目は日野自動車と共同開発し、コスト低減のために主要コンポーネントを「ランドクルーザー・プラド」と共用化した。

ピックアップの派生車として誕生したハイラックスサーフ

1968年の誕生したトヨタ初代「ハイラックス」

ハイラックスサーフのベースとなった「ハイラックス」は、1968年に誕生した小型ピックアップトラックである。

翌1969年には米国に輸出され、ランドクルーザーのタフさを継承した小型ピックアップとして日本以上に人気を獲得。その後もグローバルな小型トラックとして、世界中で人気を獲得した。

「ハイラックス」の派生車として1984年にデビューした初代「ハイラックスサーフ」

1980年代に入ると、日本では米国の影響を受けたアウトドアブームが起こり、トヨタは1984年に4代目ハイラックスをベースにした派生車の初代「ハイラックスサーフ(N60系)」を市場に投入。ハイラックスのショートボディに脱着式のFRP製トップを被せて、さらにオーバーフェンダーや専用デカールなどを装着して、RV風に仕立てたのだ。

当初は商用車だったこともありさほど目立たなかったが、1986年にマイナーチェンジで5ナンバーの乗用車ワゴンが投入されると注目を集めるようになり、1989年には初のモデルチェンジで2代目(N130系)に移行した。

1989年にデビューした2代目「ハイラックスサーフ」

2代目は、乗用車志向を高めながらもタフなSUVとして、アウトドア派のアクティブな若者から支持されヒットモデルへと成長。三菱自動車の「パジェロ」とともにRVブームの火付け役となった。

RVブームをけん引する人気SUVに成長した3代目(N180系)

1995年にデビューして人気を獲得した3代目「ハイラックスサーフ」

1995年にモデルチェンジした3代目は、シャシーを一新させホイールベース長とトレッド幅を拡大することで居住性を改善。さらに、フロントサスペンションをコイルスプリングに変更し乗り心地と走行安定性が向上。先代モデルまでのオフローダー色の強い4WDから、乗用車色の強いマルチパーパスなSUVへと変貌したのだ。

1995年にデビューして人気を獲得した3代目「ハイラックスサーフ」

スタイリングは、より丸みを帯びたスタイリッシュで洗練されたモダンなデザインとなった。エンジンは、最高出力185ps/最大トルク30.0kgmを発揮する3.4L V6 DOHCを主軸に、150ps/24.0kgmの2.7L 直4 DOHCと130ps/29.5kgmの3.0L 直4 SOHCターボの3機種を設定。トランスミッションは5速MTおよび4速ATで、駆動方式はセンターデフ付パートタイプ4WDもしくはワンタッチ操作で2WD/4WDの切替えができるパートタイム式4WDも設定された。

標準ボディとオーバーフェンダーを備えたワイドボディが設定され、スタイリッシュに変貌した3代目はたちまち人気を獲得し、パジェロとともにRVブームを代表するモデルへと成長した。

1991年に登場して人気が爆発した三菱2代目「パジェロ」

4代目(N210系)が日本では最後のモデルに

2002年にデビューしたトヨタ4代目「ハイラックスサーフ」

ハイラックスサーフは、2002年11月のこの日に4代目へと移行。プラットフォームやエンジンなど基本コンポーネントを「ランドクルーザー・プラド」と共有し、ボディサイズと室内スペースを拡大させ、さらなる居住性や乗り心地を重視したSUVとなった。

2002年にデビューしたトヨタ4代目「ハイラックスサーフ」

4代目は日野自動車と共同開発という新たな体制で、“スタイリッシュSUV”をテーマに先代よりひと回り大きく、若者をターゲットにしたスポーティなSUVとなった。フレーム構造の見直しでオンロード性能も向上したが、基本構造はラダーフレーム、リアサスペンションはリジッドとハードなオフロード走行にも耐えうる仕様になっている。

4代目「ハイラックスサーフ」のコクピット

フロントには、2本の横バーと四角いマークベースの力強いグリルや凸面処理したバンパー、ダイナミックなホイールアーチなどでパワフルさやスポーティさを強調。一方、リアもバックウインドウ周りの堂々たるデザインで力強さを表現する一方で、背面のスペアタイヤを無くすことで都会的な雰囲気も演出された。

2002年にデビューしたトヨタ4代目「ハイラックスサーフ」に搭載されるエンジン

パワートレインは、最高出力185s/最大トルク30.0kgmの3.4L V6 DOHC、150ps/24.0kgmの2.7L 直4 DOHC、170ps/35.9kgmの3.0L 直4 DOHC直噴ディーゼルターボの3種エンジンと電子制御4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRと新構造のトルセンLSDが組み込まれたマルチモード4WDが用意された。

4代目「ハイラックスサーフ」のボディサイズ

車両価格は、4WDの標準仕様で276万円(2.7L車)/292万円(3.4L車)/312万円(ディーゼルターボ車)に設定。その後もハイラックサーフは商品力強化を進めたが、2008年にランドクルーザー・プラドに統合されて生産を終えた。

トヨタ4代目「ハイラックスサーフ」

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1990年代に日本で盛り上がったRVブームも、2000年を過ぎるとスタイリッシュな都会派SUVが人気を集めるようになり、ハイラックスサーフも日本市場から姿を消した。ただし、海外では「4ランナー」として相変わらずの人気モデルであり、2024年にはモデルチェンジして6代目に切り替わった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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