人気ライターが主催する乗りものとアニメとキャンプの祭典

バイクやアニメの分野で活躍するフリーライターのナンディ小菅さんがオーガナイザーを務める『MOTOR LIVE STOCK 7』(以下、MLS7)が、2025年11月1日(土)~2日(日)にかけて大洗サーキット・芝の広場を会場として開催された。

大洗サーキットは都心から2時間ほどの距離にあるミニサーキット。キャンプも可能な芝の広場があり、イベント会場としての利用も可能だ。

このイベントはその名の通り、ミニバイクと痛車&痛単車のオーナーを主な対象にした2日間に渡るキャンプと音楽の祭典だ(もちろん、どちらか1日だけの参加もOK)。その内容は盛り沢山となっていた。

MLS7の会場に集まったバイク。

初日は『前夜祭でガチキャン△』とされ、午前10時の会場とともにキャンプサイトが解放されてイベントがスタートした。一般のキャンプ場と同じく、直火は禁止だが薪はあるだけ無料配布される嬉しい計らいもあった。
また、20歳以上に限っての話となるが、マナーを守れば飲酒・喫煙も自由だ。夜が更けてからは宴会を兼ねてアニメが好きなナンディさんによるトークライブや『二千マンパワーズ』による前夜祭ライブなどが開催されたそうだ。

『MOTOR LIVE STOCK 7』(以下、MLS7)のポスター。

スペシャルゲストに『ガルパン』声優の中上育実さんが来場!

MLS7の会場となった大洗はアニメ『ガールズ&パンツァー』の聖地として全国的に有名。今回は1/1戦車模型の「日照戦車」より、継続高校仕様のIII号突撃砲G型が展示された。

開催されたそうだ、と伝聞調で書いたのは筆者が取材に訪れたのが2日(日)の朝だったからだ。この日はスペシャルゲストに『ガールズ&パンツァー』の秋山優花里役でお馴染みの声優・中上育実さんをスペシャルゲストに迎えてのステージイベント、二輪・四輪問わずの異種カテゴリー交流会、スワップミートや物販、オフ車による芝生の体験走行「ゆる芝生オフロード」などが行われた。

その名の通り、継続高校は継続戦争時のフィンランド軍がモチーフ。実車の3/4ほどのスケールで製作されており、車体側面の増加装甲兼スタック時の脱出用の白樺の丸太や車体後部の大型雑具箱などがよく再現されている。

また、会場には地元企業の日照プラント工業が製作した1/1戦車模型「日照戦車」よりIII号突撃砲G型(継続高校仕様)が展示された。このIII号突撃砲は内部にはルーフを切った軽トラが仕込まれており、自走も可能である。そうしたことから中上育実さんのステージイベント・オープニングでは、実際に中上さんを乗せて会場を一周パレードランし、来場者を大いに沸かせていた。

ステージイベントのオープニングで日照戦車に乗る中上さん。

ナンディさんがイベント活動のために自費で購入し、今回から初投入となるステージ車では、中上さんのステージイベントが開催され、秋山優花里のキャラクターソング「戦車道恋唄!」や劇中歌としても使用された軍歌「雪の進軍」、『ガルパン』ED曲の『Enter Enter MISSION!』が披露される。ナンディさんはMCを務めるだけでなく、バンドの一員としてドラムも担当。オーディエンスを大いに沸かせていた。

中上さんのミニライブの様子。今回から使用されるステージ車はナンディさんが自費購入したもの。
今回、スペシャルゲストに招かれたのが『ガールズ&パンツァー』の秋山優花里役でお馴染みの声優・中上育実さんだ。代表作は秋山優花里のほか、アニメ『BanG Dream!』の大和麻弥、『探偵オペラ ミルキィホームズ』の十津川警子、PS3ゲーム『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側』の水沢依緒など。
ナンディ小菅さんのお友達で、アニメ『ときめきトゥナイト』の江藤蘭世、『機動戦士ガンダムZZ』のエル・ビアンノ、『きまぐれオレンジ☆ロード』の檜山ひかる役で有名なレジェンド声優の原えり子さんも会場に駆けつけ、ステージを盛り上げた。
MLS7はライブイベントも充実。ドラムを叩くのはナンディさん。
MLS7恒例の「遅乗りトーナメント」。いかにゆっくりゴールできるかで勝敗が決まる。競技の性格上、あえてヘルメットは着用しない。クローズドのイベント会場ならではの光景だ。

内容盛り沢山の楽しいキャンプイベント! 次回開催は2026年春予定

各種アワードの発表、レジェンド声優の原えりこさんが登壇してのじゃんけん大会と、中上さんと原さんとの物販&ファン交流会、そしてMLS恒例の「遅のりトーナメント」と、その後もさまざまなアトラクションが開催された。楽しい時間はあっという間に過ぎ行くもので、気がつけば閉会の15時となる。

アワードを受賞した皆さん。
イベント恒例のジャンケン大会も実施。司会を務めるのは声優の原さん。
ナンディさんと中上さん、原さんと閉会近く残っていた参加者で集合写真をパチリ!

最後にオーガナイザーのナンディさんから、モーターファンBIKESの読者のためにメッセージを預かってきたので紹介しよう。

オーガナイザーのナンディ小菅さん。各種バイク雑誌で執筆活動を続けるほか、MLSのようなイベントの企画運営、音楽活動などマルチに活躍する。2002年に彼が執筆した『アニメバイク本』(日本出版社刊)は、すべてのアニメ作品に登場したバイクを一堂に紹介した空前絶後の力作にして歴史に残る名著。アップデートした増補改訂版が待ち望まれる。

「今回で7回目を数えるMLSは、3年半前から僕が主催しているイベントです。そのコンセプトはボクの好きな乗りものとアニメ、キャンプの3本柱で、みんな大洗サーキットに集まって遊ぼうというもの。大洗と言えば、皆さんご存知のとおり、アニメ『ガルパン』の聖地です。このサーキットはまだまだ地元でも知名度は低いのですが、サーキット走行を楽しめるだけでなく、芝の広場でイベントを開催することができます」

レンタルバイクを使った芝生の体験走行「ゆる芝生オフロード」を開催した。
キッズバイクも用意されていたので、小さな子どももライディングを楽しんでいた。

「年2回のMLSだけでなく、『大洗ガレージセール』というスワップミートイベントも開催しています。直近では12月6日(土)に開催予定です。これまで『大洗ガレージセール』は偶数月の第一土曜日に開催していましたが、来年からはより多くの人に来場してもらうべく、同じ偶数月の第一日曜日に開催日を変更します。また、次回のMLS 8は来年春の開催を予定しています。今後もみなさんに「来たい!」と思わせるイベントにして参りますので、ぜひみなさん遊びに来てください」

出張まいわい市場では地元・大洗の特産品をリーズナブルな価格で販売していた。
You standardの出張店舗では、和紙を使った高品質な靴下「Ashi tabi(麻砂旅)」の販売も行われた。筆者は(麻砂旅)とオーガニックコットンの靴下を購入。どちらの靴下も履き心地よく、蒸れにくく、耐久性が高い(もちろん洗濯もOK)。通販もできるそうなので、長距離ツーリングやウォーキングなどにオススメしたい。
スワップミートはお宝をリーズナブルにGETできるチャンスだ。とくにスーパーカブのパーツが充実していたようだ。
参加者が物品を持ち寄って販売するスワップミートでは、手作りのステッカーやバイクパーツなどを販売していた。

フォトギャラリー:『MOTOR LIVE STOCK 7』の参加車両

『MOTOR LIVE STOCK 7』には痛車や旧車、カスタムマシンまで実に多彩なバイクやクルマが集まっていた。そんな車両を一気にお見せしよう。

ラギッドにカスタムされたホンダCT125ハンターカブと、CB750F風外装を纏ったモンキー125。
ファットなタイヤでマッシブな印象のカスタムカブ。
スポークホイールモデルのホンダCT125ハンターカブ。
ホンダ・リトルカブ。レッグシールドレスはカブカスタムの定番。
外装式スプリンガーフォークが印象的なカスタムカブ。
スーパーカブキャンパーが多いイベントであった。
ロー &ロングでアメリカンテイストなカスタムのホンダ・スーパーカブ。
ホンダのオールドレーサー風にカスタムされたスーパーカブ。
トライク仕様のホンダ・スーパーカブ。
綺麗にコーディネイトされたキャンプ仕様のホンダ・スーパーカブ。
原型がわからなくなるほどカスタムされたミリタリーテイストのホンダ・スーパーカブ。
『けいおん!』仕様のホンダ・ドリーム50はレトロなカウル付き。
ナンバー無しのスズキ・ユーディミニの姿が……。
XR100モタードでキャンプ&ガレージセール。
トレッキングバイクの定番、新旧ヤマハ・セロー。
レーシーなスズキの旧車を並べたブース。
ヤマハの3輪バイク、ナイケン。
『ガルパン』大洗女子仕様のトヨタ・ダイナ。
『ガルパン』大洗女子仕様のトヨタ・ダイナ。
ダッジ・ラム風にカスタムしたマツダ・ボンゴ。
ダッジ・ラム風にカスタムしたマツダ・ボンゴ。
「MAZDODGE」のエンブレムが洒落が効いている。
『BanG Dream!』仕様のスズキKeiワークス。
『BanG Dream!』仕様のスズキKeiワークス。
『ガルパン』の秋山優花里を熱烈に推すマツダ2。
現行モデルのホンダ・フリード「エア」は『ガルパン』仕様。
貴重な二桁ナンバーの日産シルビア(S13型)。
マツダの5チャンネル戦略でオートザムブランドから発売されたレビュー。