連載

西川淳の自動車1Weekダイアリー

リアルの愛おしさを実感

還暦月の最終週もまたイベント三昧だった。つくづく思うのだけれど、これだけデジタル世界が進んで、なんなら妄想すら現実のように見せてくれる時代(例えばあたかも愛車で世界中を旅したかのようなアーカイブを簡単に生成できるとか)にあって、リアルに会って話をするという機会のなんと愛おしいことか。クルマに限らずリアルなイベントがいっそう盛んになってきた背景には、人間の理解を超えて進化するテクノロジーに対する反動なのかもしれない。

11月第4週

2025年11月23日(日)

飛鳥・藤原クラシックカーフェス2025
飛鳥・藤原クラシックカーフェス2025

奈良県明日香村にて「飛鳥・藤原クラシックカーフェス2025」をサポート。個人的に企画から募集、運営までのお手伝いをするイベントのひとつ。今年は第1回目と言うことで、いろんな反省点もあったけれど、来年の世界遺産登録に向けてちょっとした弾み車にはなったんじゃないか。赤い「トヨタ 2000GT」がよかったなぁ。あと2台のレアな「コスモ AP」のL、しかも前期後期が揃った! ゲストは同じく奈良出身のジャーナリスト、今井優杏さん。

2025年11月24日(月)

奇遇なことにホームワインディングの嵐山高雄パークウェイも11月に還暦を迎えた。そのお祝いに「フェラーリ 12チリンドリ」で駆けつけると、友人が入手したばかりの「ディーノ246GTS」も現れて記念にパチリ。片道10kmの風光明媚なワインディングロードで、春は桜やヤマツツジ、秋は紅葉を楽しむことができる、割には空いている! 皆さんもぜひ一度、走りに来てください。それと、8月を除く3月〜12月の第2日曜には「高雄サンデーミーティング」(TSM)というクラシックカーイベントも開催。ちょっと静かになった京都観光のメニューにぜひ。

2025年11月25日(火)

BMW iX60
BMW iX60

早朝から京都から東京まで12チリンドリで移動。夜は東京のクルマ仲間と上海蟹ディナーを。マイナーチェンジした「BMW iX60」で京都へ戻る。久しぶりにクルマで東京日帰り。行きは楽しく、帰りは快適。こんな組み合わせなら疲れない(ことはないけれど少ない)。帰宅は深夜2時。

2025年11月26日(水)

「ポルシェ マカン ターボエレクトロニック」と「タイカンターボGT」
「ポルシェ マカン ターボエレクトロニック」と「タイカンターボGT」

奈良の薬師寺において、日本自動車輸入組合(JAIA)の60周年記念イベント。iX60で向かう。なんとJAIAもまた1965年11月生まれだったなんて! 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の会員として最新電動モデルの同乗試乗会ドライバーを務めた。私の担当は「ポルシェ マカン ターボエレクトロニック」。「電気自動車でポルシェらしいって、ズバリどう言うことなんですか?」など、鋭いツッコミに応えつつ、よく知った奈良の道をドライブ。途中、まほろばミュージアムに寄って高市早苗スープラを見せるとみんな喜んでくれた。帰宅。

2025年11月27日(木)

鈴鹿サーキットホテルに到着
鈴鹿サーキットホテルに到着

早朝から京都市内でiX60の撮影。午後から我が家の主力実用機「フィアット パンダクロス」に乗ってアルファロメオ五条さんへ。早いもので2度目の車検だ。小さな3ペダルSUVって他にジムニーしかないんだよね。ずっとパンクロに乗るしかないか。実はパンダ四駆は2台目。次世代に3ペダルはあるのだろうか? 代車の「フィアット500」(先代)が思いのほか良かった。歯の治療後、iXに乗り換えて鈴鹿へ。サーキットホテル泊。

2025年11月28日(金)

「ランボルギーニ テメラリオ」のカスタマー試乗会
「ランボルギーニ テメラリオ」のカスタマー試乗会

「ランボルギーニ テメラリオ」のカスタマー試乗会。ジャーナリスト枠に参加。それにしても良いクルマだ。1万回転まで回るV8に痺れた。ハンドリングを積極的に楽しむことができて、「レヴエルト」より断然に刺激的。「マクラーレン12C」を思い出させる、おとなしめのスタイルも気に入っている。帰宅。

2025年11月29日(土)

フェラーリ 330GT2+2
フェラーリ 330GT2+2

車検から上がってきたばかりの同い年フェラーリ(1965年330GT2+2)で軽くドライブ。

2025年11月30日(日)

年一の業界音楽イベント「どLIVE!」にて
年一の業界音楽イベント「どLIVE!」にて

ギョーカイの音楽好きが集まるイベント“どLIVE!”に出演するため、iXで東京へ走る。どライブもなんと今年で11回目。京都に引き続き熱唱した。

2025 11/23〜11/30

1週間の走行距離 約1800km 試乗車数 9台

2025 11/1〜11/30累計

連載期間中総走行距離 約7600km 総試乗車数 47台

快適性の向上が著しい12チリンドリ。長距離を乗っても疲れ知らずだ。

フェラーリ最新V型12気筒「12チリンドリ」に試乗して判明した「快適で優雅なスーパースポーツへの驚くべき進化」

「フェラーリ 812スーパーファスト」の後継モデルとなる「12チリンドリ」。12気筒をフロントミッドシップする2シーターはどのような進化を遂げているのか。ルクセンブルクの路上とクローズドコースで確かめた。

連載 西川淳の自動車1Weekダイアリー

「ディーノ246GTS」と「フェラーリ 12チリンドリ」
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