MotoGPからの膨大なフィードバックが形にした次世代ベースパターン

クシタニが長年にわたりトップカテゴリーのレース現場で蓄積してきた開発知見を、ひとつの回答としてまとめ上げた最新レーシングスーツ基幹パターン「NEXUS3」が登場した。K-X、KIX-R、KIX-RRと進化を積み重ね、現在は“NEXUS”シリーズとして熟成を進めてきたクシタニのレーシングスーツ。その最新版となるNEXUS3は、MotoGP、WSBK、ARRC、そして全日本選手権といった最前線で収集された膨大なデータを基礎に設計され、実戦における要求性能を余すことなく具現化した存在となる。トップライダーが求めるパフォーマンスと、一般ライダーが必要とする信頼性を両立することを目指し、細部に至るまで徹底して再構築されている。
6つの進化が生む圧倒的な運動性と安全性

NEXUS3の開発では、素材の見直しだけでなく、内部構造、縫製、パターンメイキングに至るまで包括的なアップデートが施された。なかでも象徴的なのが、新たなインナーストレッチ構造だ。立体パターンと専用ストレッチ素材を組み合わせることで、身体の動きに自然に追従し、スーツとインナーが連動するように最適化された。通気性と吸湿性も高められ、長時間の走行でも快適性が損なわれない。
エアバッグ対応縫製では、作動時の負荷に耐えつつ動きを妨げない縫製パターンに刷新され、二度縫いや補強革の重ね合わせなど、緻密な工程が安全性を高めている。前傾姿勢を前提とした立体裁断はフィット感をさらに高め、走行中の風圧低減にも寄与する。エアバッグ膨張を想定した外側の重点補強、長時間走行でのストレスを抑える快適性の強化、そしてエアバッグ搭載モデルでもサイズ変更を必要としない自然なフィット感。これら6点の刷新が、NEXUS3を「進化したレーシングスーツ」としての新たなステージへ押し上げている。
4モデルを展開し、幅広いライダーに最適解を提示

NEXUS3のベースパターンを採用するモデルは全4種類。ARISE SUIT、CREDO SUIT、K CONNECT SUIT、そしてオーダー専用のBASE SUITがラインナップされ、いずれもブラックとホワイトの2色展開(一部オーダー除く)で幅広いサイズ設定が用意される。価格帯は36万3000円(税込)から、オーダーモデルは37万4000円(税込)となる。
画像からは、NEXUS3の流麗なカッティングと立体フォルムが確認できる。肩・肘・膝などのプロテクション構造を自然なラインに溶け込ませつつも、レーシングスーツとしての鋭さと存在感を主張するデザインに仕上げられている。サイズはMからXLまで多彩に展開され、ライダーの体型や用途に応じて最適なモデル選択が可能となっている。
独自開発「プロトコアレザー」とエアバッグシステムが支える圧倒的完成度

NEXUS3を支える素材技術として、クシタニ独自の「プロトコアレザー」が採用されていることも大きな特徴だ。原皮段階から品質を管理し、クロムブルー状態での5段階精査を経て最上質の皮革のみを使用する徹底したプロセスにより、しなやかさ、強度、伸縮性のバランスが最適化されている。革の芯層のみを贅沢に用いる仕様や、職人による手張り乾燥で整えられた柔軟性は、着用した瞬間に感じられる動きやすさと高いフィット感をもたらす。さらに撥水加工と低吸水性により、汗や雨で濡れても乾きが早く、連日の走行でも重量増や不快感を抑える工夫が施されている。
エアバッグシステムは肩・胸・背中全体を保護する自立型構造で、スーツ内部に膨張する方式を採用することで、外部展開型よりも高い保護性能を確保する。ワイヤー連動式の作動システムによって、車体からの離脱を検知して瞬時に展開し、衝撃を緩和する仕組みとなる。ライダーの体型に合わせたカスタムにも対応し、独自のオーダーシステムではデザインやカラーを自由に選択して、より個性を反映した一着に仕上げることも可能だ。
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