オグショー「ランドクルーザー250専用ESベッドシステム」は2月発売、価格は30万円前後を予定

2024年4月に発売された途端、日本中のユーザーを魅了したのがトヨタ「ランドクルーザー250」だ。それまでシリーズにラインナップされていた「ランドクルーザープラド」と入れ替わるカタチとなったが、国内市場からプラドというマスコットネームを外した戦略を取ることで、ブランド力の向上にも成功している。

一部グレードでは丸目ヘッドライトに変更できる遊び心も持たせ、発売からわずかの期間で、日本のみならず世界での需要を順調に伸ばしている。成功の要因としては、ランドクルーザーの原点に回帰したデザインを採用したことにあるだろう。300シリーズが高級SUVの道を邁進する中で、信頼性のある道具という本来のキャラクターを明確化した。その結果、70シリーズではハード過ぎると感じているユーザーの取り込みに成功し、幅広いライフスタイルの人々に支持を得ている。道端で300や70に出会うことは稀だが、250は街中での遭遇率も高く、比較的安定した供給がなされていることが伺える。

関係者に聞いたところ、300や70は海外で必要としている層に向けて生産・輸出が優先されるため、250は日本の市場を可能な限りフォローしたいという意向があるようだ。2026年には「ランドクルーザーFJ」の販売が開始されるが、果たして日本にどれだけの台数割当があるのか、こちらも非常に気になるところだ。

東京オートサロン2026のオグショー ブースに展示されていたトヨタ・ランドクルーザー250。

ランクル250のユーザー層を見ると、若年層やファミリー層も多く、オフの日にはレジャーを楽しみたいという指向性を持っている。さらにリタイア組のオーナーも目立っており、購入時に車中泊を検討した人も少なくないだろう。しかし周知の通り、250のシートアレンジはフラットにしても、そのまま寝るには適した形状とは言い難い。フラットとは名ばかりで実際には凹凸が多いために、就寝時に身体が安定しないのである。マットを敷いたり、布団で段差を埋めようとしたりしても、なかなか快適な就寝スペースにはならないのが現実だ。

そんな悩ましい状況を一気に解決してくれるアイテムが、東京オートサロン2026に登場した。オグショーが展示した「ランドクルーザー250専用ESベッドシステム」だ。同社は車中泊仕様車のビルダー、およびベッドキットメーカーとしては老舗で、ワンボックス車を中心に製品を展開している。そのラインナップには、すでにランドクルーザー300用のベッドキットも含まれ、高い評価を得てきた。

ランドクルーザー250専用ESベッドシステム

今回のESベッドシステムも、車両への改造などを一切必要としないのが最大の特徴だ。取り付けの手順は非常にシンプルである。まずセカンドシートバックを前方に倒し、荷室のフロアにはベッド時の剛性を確保するためのフロアパネルを展開する。こうすることで、純正の柔らかいフロアの上でも、しっかりとした土台を築くことができる。さらに枠となるベッドフレームを置き、その上にベッドマットを載せていくだけという、極めて合理的な工程だ。

マットを敷いた際の就寝スペースは、全長約186cm、幅約130cmを確保。キャンピングカーの規定で言えば、大人2名分の就寝スペースに相当する。荷室部分のマット下には約17cmの高さが確保されているため、わずかながら収納スペースとして活用できるのもうれしい。駐車中の空調管理の問題さえクリアできれば、ランクル250で極めて快適な車中泊を楽しめるはずだ。

昨今の車中泊ブームもあり、ホームセンターで売っている様々なパーツを活用してベッドを自作するユーザーも多い。創意工夫を凝らして自分だけの一台を造り上げるのは、車中泊の大きな魅力のひとつと言えるだろう。ただ、プロの手によるキットには、それなりの明確なメリットが存在する。まずは「ガタつきのなさ」だ。就寝中は車両の傾きやサスの揺れ以上に、ベッド自体のガタつきが非常に気になるものだ。強固なベッドの上に寝ることは、快眠のための第一歩と言える。

また、車内寸法をミリ単位で活かせるのもプロの技だ。1cmの差が、実際の使い勝手や居住性に大きな影響を与える。そして何より、ベッドマットそのもののクオリティが違う。オグショーのマットは適度な反発力とクッション性を備えており、長年培われた老舗のこだわりが凝縮されている。

この「ランドクルーザー250専用ESベッドシステム」は2月発売予定で、価格は30万円前後になる見込みだ。ちなみに現行型の70用も発売が予定されており、価格は28万6000円。こちらもすでに車両を所有しているユーザーにとっては注目のアイテムとなるだろう。

一度車中泊の旅を体験すれば、スケジュールに囚われることなく、自由奔放に日本を旅できる魅力の虜になるはずだ。マナーを遵守すれば、車内は最高に贅沢な「仮の宿」となってくれる。ランクル250という最高の相棒を手に入れたのなら、2026年はぜひ本格的な車中泊にチャレンジしてみてはいかがだろうか。