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内燃機関超基礎講座

R35型GT-Rのためだけに作られ、磨かれ続けたV6ターボ

VR38DETTを搭載するR35 GT-R。後輪側にトランスアクスルが置かれたことでエンジン直後に4つの触媒を配置した。

量産6気筒としては最大級のパワーを絞り出すGT-R専用エンジン。登場時には357kWだった出力は度重なる年次改良により441kW(NISMO)にまでアップ、国産には珍しくシャシー共々毎年のように進化してきたエンジンである。

VQシリーズがベースだがシリンダー冷却経路がオープンデッキからクローズドデッキに、シリンダー内壁もプラズマ溶射コーティングによるライナーレスと大出力に対応すべく全面的に変更された。トランスアクスル採用で空いたエンジン直後のスペースに4つの触媒を配置し、全回転域でA/Fセンサーからのフィードバック制御を行なって200km/hオーバーでのストイキ燃焼を可能にするなど、ハイパワー過給エンジンでありながら最新のエミッションに対応するコンテンポラリーなスポーツユニットだ。

専用工場で一人の「匠」が1基のエンジンを手作業で組み立てるというマニア泣かせな生産工程も特筆されるだろう。残念ながら25年にR35型GT-Rの生産終了に伴い同機も終売となった。

VR38DETT。写真は2012年スペックであり、この時には最高出力404kW(550ps)/6400rpm、最大トルク632Nm(64.5kgf・m)/3200〜5800rpmまでアップしていた
エキゾーストマニホールド一体型ターボチャージャー
2023年に発表された最新世代ではパフォーマンスを維持しつつ走行時に不要なノイズと振動を低減する、新車外騒音規制対応の新構造マフラーを採用したことが大きなトピック。「NISMO Special Edition」ではピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を使った。

日産・VR38DETT主要スペック

排気量3799cc
内径×行程95.5×88.4mm
圧縮比9.0
最高出力:404kW/6400rpm
最大トルク:632Nm/3200-5800rpm
給気方式:ターボチャージャー
カム配置:DOHC
ブロック材:アルミ合金
吸気弁/排気弁数2/2バルブ
駆動方式:直接駆動
燃料噴射方式:PFI
VVT/VVL :In/×
(MY15モデル)

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