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今日は何の日?■6代目レクサスESを世界初公開することを発表

2012(平成24)年3月28日、米国トヨタ販売は同年4月4日から開催される“ニューヨーク国際自動車ショー2012“で次期(6代目)「レクサスES」を初公開すると発表した。6代目は、スピンドルグリルとハイブリッドを初めて採用したのがトピックスである。
5代目までのレクサスES進化の振り返り
・初代(1989年~)

1989年9月の米国高級ブランド・レクサスの開業とともに、「レクサスLS」とともに「レクサスES」も米国デビューを飾った。レクサスESはカムリの上級グレードである「カムリプロミナント」をベースにしたが、日本では発売されなかった。
パワートレーンは、最高出力158ps/最大トルク21.0kgmを発揮する2.5L V6 DOHCエンジンと4速ATの組み合わせ。FFレイアウトによる広い室内空間と、レクサスならではの上質な内外装、そして静かで快適な乗り心地によって、プレミアムブランドらしく高級感をアピールした。
・2代目(1991年~)

初代より堂々としたスタイリングへ変貌し、日本では兄弟車「ウィンダム」として販売された。パワートレーンは、排気量を拡大した200ps/28.9kgmの3.0L V6 DOHCエンジンと4速ATの組み合わせで、静粛性と動力性能が向上した。内外装の質感も飛躍的に向上し、快適性と豪華さで高い評価を得て、初代を上回る人気を獲得した。
・3代目(1996年~)


国内「ウィンダム」も同時に2代目に移行。プラットフォームを刷新し、軽量化と高剛性化を両立させて、より洗練されたデザインと快適性を追求。エレガントなスタイリングを採用し、インテリアも豪華さと使いやすさが向上した。
パワートレーンには、VVT-iを装備した215ps/30.5kgmの3.0L V6 DOHCエンジンと4速ATの組み合わせ。性能と燃費を向上し、AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)も設定されるなどして乗り心地も進化した。
・4代目(2001年~)


国内「ウィンダム」も、同時に3代目に移行したが、ウィンダムとしては最後の世代となり、大型で存在感のある個性的なデザインへと変貌。エンジンは、3.0L V6 DOHCだが、211ps/29.4kgmの3.3L V6 DOHCエンジも追加された。トランスミッションも5速ATへと進化した。
パノラマガラスルーフやDVDナビゲーション、プレミアムサウンドシステムなど、豪華装備を多数採用し、プレミアムセダンとしての魅力が一層高められた。
・5代目(2005年~)

ダイナミックで洗練されたスタイリングを採用。2006年には、国内でウィンダムは廃止された。パワートレーンは、新開発の280ps/35.1kgmの3.5L V6 DOHCと6速ATの組み合わせ、動力性能が大幅に向上した。
プッシュスタートシステムや、ミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティなど、先進技術を積極的に導入。快適性と安全性を高次元で両立させた。
スピンドルグリルとハイブリッドを採用した6代目ES

6代目レクサスESは、2012年4月のニューヨーク国際自動車ショーで初公開され、同年8月から米国で販売が始まった。
6代目は、レクサスの新たなデザインアイコンであるスピンドルグリルを初めて採用し、アグレッシブさとロングホイールベースによる流麗なスタイリングが強調された。インテリアも、水平基調の伸びやかなデザインと上質な素材で快適な空間が演出された。

最大の特徴が、ESとして初めてハイブリッドモデル「ES300h」が設定されたこと。パワートレーンは、最高出力160ps/最大トルク21.7kgmの2.5L 直4 DOHCエンジンとモーターを組み合わせた“レクサス・ハイブリッド・ドライブ”システム+FFレイアウトの電気式CVTが搭載された。これにより、優れた燃費性能と静かで滑らかな走行性能が実現された。また、3.5L V6 DOHCのガソリン車「ES350」も継続設定された。

また、柔らか目のサスペンションによって路面の凹凸を吸収し、リアのサスペンションをダブルウィッシュボーンに変更することで静粛性はクラス最高レベルを実現。安全性能については、PCS(プリクラッシュセーフティ)、LKAS(レーンキーピングアシスト)、BSM(ブラインドスポットモニター)、RCTA(後方車両接近警報)、10エアバッグと、その充実ぶりは目を見張るものがあった。

完成度の高い6代目ESだったが日本への投入は見送られ、日本で発売されたのは2018年10月の7代目からだった。
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6代目レクサスESは、初めてスピンドルグリルとハイブリッドの採用、さらに予防安全技術が急速に進んだESの転換期のモデルだった。その後もレクサスESは、レクサスのラインナップの中で快適性や静粛性、広さを重視したFFのラグジュアリーセダンとして日米で堅実な販売を続けている。
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