連載
自衛隊新戦力図鑑戦闘機の侵入路を“電子的”に切り開く
「電子戦(EW)」とは、電波(レーダーや通信)などをめぐる戦いのこと。敵のレーダーや通信を妨害・無力化する「電波攻撃(EA)」、敵のEAから味方の装備を防護する「電子防護(EP)」、敵が使用する電波についての情報収集や分析を行う「電子戦支援(ES)」に分類され、「スタンドオフ電子戦機」はEAを担う。

本機について航空自衛隊は、「効果的な電波妨害により航空作戦の遂行を支援する」と説明している。もう少し詳しく説明すると、敵の防空ミサイルの射程外(スタンドオフ)に滞空して敵レーダーに対する電波妨害(ジャミング)を実行し、味方戦闘機の侵入経路を作り出す…というものだ。こうした機体は「スタンドオフ・ジャマー(SOJ)」と呼ばれる。
2017年から配備が開始された国産の大型輸送機C-2をベースに開発されている。2025年に退役したEC-1電子戦訓練機の後継にあたり、就役すれば「EC-2」の名が与えられると考えられている。

大きな機首は何のため?
スタンドオフ電子戦機の特徴である、大きな機首レドームや、機体各部の盛り上がり(フェアリング)には、どんな意味があるのか? まず、機首レドームにはEC-1同様にレーダー妨害用アンテナが収納されているのは間違いないだろう。

そのほかのフェアリングは公開情報が乏しいため推測となる。機体上部2つのフェアリングのうち、後方は衛星通信アンテナだろう。前方については敵のデータリンクを妨害する装置との推測がある。また機体後方側面や尾部のフェアリングは、広い範囲をカバーして敵の電波や通信を検知する機器が搭載されている可能性が指摘されている。

そのほかのフェアリングは公開情報が乏しいため推測となる。機体上部2つのフェアリングのうち、後方は衛星通信アンテナだろう。前方については敵のデータリンクを妨害する装置との推測がある。また機体後方側面や尾部のフェアリングは、広い範囲をカバーして敵の電波や通信を検知する機器が搭載されている可能性が指摘されている。
