レクサスはコストパフォーマンスと信頼性の高い、唯一無二の高級ブランド

BMW X5
レクサス RX

いつの時代も、新車購入においての条件は、全世界共通で、価格と信頼性、そして高いパフォーマンスのバランスだ。しかし、ここ数年の新車価格の急騰、資金繰りの困難が浮き彫りになっている現代社会において、価格と信頼性、コスパの高さは、最も求められている。

1989年に米国市場に参入したレクサスは、伝統や威厳を前提とした旧来の高級車のあり方を否定し、機能性や高品質による新たなプレミアムを模索。ドイツ御三家「メルセデス・ベンツ」、「BMW」、「アウディ」に匹敵する品質や安全性と、日本車ならではの、信頼性や経済性を両立させ、信頼性の高いパッケージのある高級車ブランドを確立してきた。

それから37年、確固たる地位を固めたる評判を築き上げ、現在そのドイツ御三家の勢力図は大きく変わろうとしている。

日本でも大人気の高級SUV「RX」は、米国市場に初めて参入したクロスオーバーSUVで、1998年に発売以来ベストセラーへと成長している。RXはラインナップで常に上位に位置しており、2025年には11万3256台を販売した。

RXは、日本市場同様に、コンパクトのUXやNX、RZより高価であり、上位にはTX、GX、LXといった大型の超高級モデルが存在している。

一方、高級ミッドサイズ・クロスオーバーSUV市場で、永遠のRXのライバルと言えるのが、BWM「X5」だ。RXと同様に2025年のBMWのベストセラーモデルの一つであり、2025年は7万6246台を販売している。

2025年のRXと比較すると、3万7010台も差を付けられているばかりか、5シリーズ、8シリーズ、Z4モデルの販売台数を合わせたよりも高い数字なのだ。

では、なぜこれほどまでに販売台数で差がついたのか、BMWのラインナップと比較すると、RXは非常に手頃な価格というところが大きいと思われる。もちろん、より安価なSUVは多数あるが、高級ブランドでありながら、コストパフォーマンスと信頼性の高いパッケージとい点では、唯一無二の存在となっているのだ。

RXのベースグレードである350はわずか5万1175ドル(782万9000円)からだが、X5の最もお手頃なモデルは6万8300ドル(約1044万9000円)の「sDrive40i」だ。たしかに、最高出力375PSを発揮するBMWの3.0L直列6気筒ツインターボエンジンは、最高主力275PSを発揮する、レクサスの2.4L直列4気筒エンジンに対して、十分なパワーを発揮する。しかし、誰もが強力なパワーを発揮する大型エンジンを必要としているわけではない。特に、SUVの快適性と実用性を重視する顧客にとって275PSは十分なはずだ。

もちろん、X5シリーズに匹敵するパワーを必要とするならば、より高性能なRXも手に入れることができる。ハイブリッドアシスト付きの2.4L直列4気筒エンジンを搭載する500 Fスポーツなら、最高出力366PSを発揮、それでも最もお手頃なX5よりも約1500ドル(約22万9485円)安価な価格設定だ。

そしてRXを揺るぎない地位へと押し上げた、もう一つの大きな強みは耐久性だろう。レクサス、そして親会社のトヨタは、市場で最も堅牢な新車を製造することで常に賞を獲得、JDパワー(アメリカに本拠を置く市場調査会社)の年次信頼性調査で常に上位にランクインしている。

近年、かつてないほど顧客の資金繰りが厳しく、パフォーマンスより、長く乗る前提で耐久性や信頼性がより求められる時代に、メルセデス・ベンツやアウディ、BMWを、レクサスブランドが超えた証かもしれない。