TOYOTA TR010 HYBRID
序盤レースをリードしたBMW

35万人以上の観衆が見守るなか、2026年のル・マン24時間のハイパーカークラスは、近年でも屈指の接戦が繰り広げられた。決勝レースは予選4番手からスタートした「BMW M ハイブリッド V8」20号車(ロビン・フラインス、レネ・ラスト、シェルドン・ヴァン・デル・リンデ)が序盤でトップに立ち、リードを拡大する。
しかし、ナイトセッションを終えた残り約6時間の段階で、アクシデントによりセーフティカーが導入されると、それまでのアドバンテージがリセット。最終ラップまで続くスリリングなバトルの火蓋が切って落とされた。
リスタート後、トップ争いはBMW20号車、「キャデラック Vシリーズ.R」12号車(ウィル・スティーブンス、ノーマン・ナトー、ルイ・デレトラズ)、トヨタ「TR010 ハイブリッド」の7号車と8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレイ、平川亮)による四つ巴の展開が繰り広げられる。
僅差の展開となったレース最終盤

レース後半は、各チームの燃料とタイヤ戦略の違いにより、ポジションが目まぐるしく変動。トヨタの7号車がトップを快走する一方、トヨタの8号車はBMW 20号車と熾烈な2番手争いを展開する。
最終盤、トヨタ8号車をBMW 20号車がオーバテイク、首位を狙うBMW20号車は必死の追い上げを披露する。しかし、トヨタ7号車が10秒913差で逃げ切り、トヨタに2022年以来となるル・マン総合優勝を持ち帰った。また、BMW20号車は1999年に「BMW V12 LMR」の優勝以来となる表彰台フィニッシュを果たした。
3位にはトヨタ8号車が入り、トヨタがマニュファクチャラーズ選手権でのリードを36点に拡大。また、7号車のドライバーがドライバーズ選手権ランキングのトップに立った。7号車をドライブし、ル・マン初勝利を手にしたデ・フリースは次のように喜びを語った。
「レースを終えて、大きな安堵とともに感謝の気持ちでいっぱいです。ル・マンでの優勝は初めてなので、なおさら特別な瞬間になりました。レースウィークをとおして様々なな課題やトラブルがあり、正直、優勝争いから遠ざかったと感じる場面もありました。それでも最後まで諦めなかったことが結果につながったと考えています」
2位に終わったフラインスは、悔しさをあらわにした。
「正直、まだ何を言えばいいのかよく分かりません。ル・マンで2位に入るのは素晴らしい成果ですが、優勝が目前だっただけに少し悔しい気持ちがあります。終盤のセーフティカー導入で、直前にトラブルを抱えていたトヨタが巻き返してきました。彼らは我々より少しペースが良かったため、厳しい状況になってしまいました」
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