「エリシオン」の実質的な後継モデルの登場に期待
国内のLクラスミニバン市場は、トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」が高い人気を維持し、さらに日産も新型「エルグランド」を投入したことで、各メーカーの競争が新たな局面を迎えている。

一方、ホンダの国内ラインアップで最上級ミニバンを担うのはオデッセイだ。しかし、低全高パッケージと優れた走行性能を特徴とするオデッセイは、ショーファーカーとしての快適性や後席空間を重視するLクラスミニバンとは異なるキャラクターを持つ。そんなオデッセイも「2026年度内に国内販売終了」が新聞報道された。

法人需要やVIP送迎といった分野では、依然としてアルファードやエルグランドの存在感が大きい。こうした市場環境を踏まえ、ホンダが新たなフラッグシップミニバンを検討しているとの情報が入っている。
その候補として名前が挙がるのが、2004年に登場したエリシオンである。エリシオンは全長約4.9mのボディに低床・低重心設計を組み合わせ、「走りのホンダ」を体現する高級ミニバンとして支持を集めた。しかし、モデルライフの長期化や市場環境の変化もあり、日本では2013年に販売を終了している。
エリシオンの後継モデルが登場するとなれば、長らく不在だったLクラスミニバン市場へ再挑戦することになる。もっとも、現時点でホンダが新型高級ミニバンを正式発表した事実はない。現段階では構想レベルの情報であり、今後の動向が注目される。
なお、中国市場では現在もエリシオンの車名が継続して使用されていることから、日本向けに新型モデルが投入される場合は、新たなネーミングが与えられる可能性が高い。
スクープ班が制作した予想CGでは、全長5m級の堂々としたボディにワンモーションフォルムを採用。ブラックアウトしたフロントフェイスには上下分割式ヘッドライトと大型グリルを組み合わせ、縦方向のエアインテークを備えることで、ショーファーカーらしい存在感とホンダらしい先進性を表現した。
サイドビューでは大胆なキャラクターラインを取り入れ、従来のミニバンとは一線を画すダイナミックなシルエットとしている。
パワートレインには、ホンダ最新世代の2モーター式ハイブリッド「e:HEV」の搭載が有力候補になると考えられる。高い静粛性と優れた燃費性能は、高級ミニバンに求められる快適性との相性も良く、フラッグシップモデルにふさわしい走りが期待される。
さらに、電動化を積極的に進めるホンダだけに、将来的にはPHEV仕様が追加される可能性も考えられる。
安全装備についても、最新世代の「Honda SENSING 360+」など先進運転支援技術が採用されることが期待される。高速道路でのハンズオフ支援をはじめとする機能が備われば、Lクラスミニバンとしての商品力はさらに高まるだろう。
価格については、650万円前後から上級グレードでは800万円近い価格帯になるのではないか、との見方もある。実現すれば、アルファード&ヴェルファイア、そして新型エルグランドを真正面からライバルに据えることになりそうだ。


