「PPE」(プレミアムプラットフォームエレクトリック)を初めて採用したモデル
アウディは、公式Facebookにて、電動クロスオーバーSUV「Q6 e-tron」をベースとした「Q6 e-tron Offroad」を世界初公開した。
「PPE」(プレミアムプラットフォームエレクトリック)を初めて採用したこのオフロードコンセプトだが、今のところ詳細は明らかにされていない。

コンセプトのフロントエンドには、上部に非常にスリムなヘッドライトを装備している。その下にはスリムなLEDデイタイムランニングライトがあり、さらに4つのLEDライトが追加されていることがわかるが、これは、オフロード特性を強調するために追加されたものと思われる。
同じことは、非常に幅広のホイールアーチにも当てはまる。ホイールアーチには、頑丈なオフロードタイヤを履いたダークなアルミホイールが収まっており、サスペンショントラベルは通常モデルよりもはるかに長いようだ。

残念ながら、現時点では公式のプレスリリースはないため、情報はすべて、同社の簡潔な投稿から得たものだ。投稿から明らかになったのは、この車が完全電動であること、全輪駆動であること、および「新開発」のポータルアクスルを備えていることだろう。新開発のポータルアスクルは、勾配100%(45度の勾配)を登ることが可能だという。
現段階で、アウディはこのモデルはコンセプトであり、量産車ではないことを強調しており、ダカールやラリーレイドレースを念頭に置いて開発された可能性はある。ランドローバーはすでに、最高出力626psのディフェンダーオクタをベースにしたレーサーで、2026年に参戦することを発表しており、他のメーカーも追随するとみられる。
とはいえ、ハードコアなオフロード愛好家の人気が高まっていることを考えると、将来的に公道バージョンが生まれないということを断言はできないだろう。
スペックも明かされていないが、参考までにQ6 e-tronクワトロは、最高出力388psmを発揮するデュアルモーターセットアップを備えており、0〜62mph(0から100km/h)まで5.9秒で加速し、1回の充電で最大395マイル(636km)走行できる。しかし、このコンセプトの極端な性質を考えると、最高出力517psを発揮する「SQ6 スポーツバックe-tron」をベースに、600ps以上にブーストアップされている可能性もありそうだ。SQ6は、わずか4.3秒で時速62マイル(100km/h)に達し、最高速度は時速143マイル(230km/h)、1回の充電で377マイル(607km)走行できる。
いずれにせよ、技術仕様を含む完全なリリースが近々出る可能性もありそうだ。






