VCターボ仕様の第2世代e-POWERを搭載

4代目では、全車がエンジンで発電した電力をバッテリーに蓄えて、電気モーターでタイヤを駆動する、第2世代のe-POWERを採用。しかも、発電に使用するエンジンは、日産が世界で初めて量産化に成功した、可変圧縮比のVCターボを組み合わせた1.5L3気筒を搭載している。

走行状況時に応じて圧縮比を8〜14に変化させることが可能となっており、市街地などの低負荷領域では自然吸気のように圧縮比を高めて燃費を稼ぎ、加速時には圧縮比を下げてターボを効かせて発電力を高めることで、最大トルク330Nmという高出力モーターに十分な電力を供給することができるようになり、力強い加速を実現した。またVCターボエンジンはノイズが少なく、先代より静粛性も17%も高まっているという。

駆動方式は2WD(FF)と4WDが設定されているが、4WDにはEVのアリアと同じように、4輪の駆動力をモーターの出力とブレーキなどで統合制御する、e-40RCEを採用している。これにより、悪路だけではなく舗装路においても優れたハンドリング性能を手に入れている。

エクステリアでは、上下にポジションランプとLEDヘッドランプを組み合わせた精悍なフロントマスクが特徴的だ。インテリアも、ハイブリッド専用車らしい先進的なデザインに進化したが、7人乗りや防水シートを採用するなど、エクストレイルらしいアイテムも残されている。

NISSAN X-TRAIL(日産エクストレイル)

オーテックのカスタマイズドモデルも登場!

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

新型日産エクストレイル モデル開発/新旧比較/テクノロジー/価格/試乗インプレ 全方位解説

新世代e-POWERを載せて登場した新型エクストレイル。ロングセラーだった前型のデビューが2013年12月だったということは、じつに8年半ぶりのフルモデルチェンジだったわけだ。8年半分の進化がしっかり詰まった新型エクストレイル。さまざまな観点から掘り下げてみた。

https://motor-fan.jp/mf/article/73828/