2ドアボディはやはりスポーティな気分

軽自動車は魅力的だが、「大人が乗れるデザインだ!」と思えるモデルがなかったところに登場した新型ジムニー 「XC」5MTは、やはり格好いい! 街乗りしてみるとやはり注目度がとても高い。

アイポイントが高いジムニーだから、周りにたくさんのクルマがいても視界が良くて、気持ちがとても楽だ。車幅も狭いから、左右のスペースにも余裕がある。

ジムニーの認知度の高さもあるが、知らない人も四角いボディに丸いライトに目を奪われているようだ。最近少なくなった2ドアであることもポイントが高い。ほとんど4ドアばかりだが、やはり見た目も乗り込む時の気持ちも2ドアの方がスポーティで気分が上がる。

軽は街乗りで車幅が狭いから左右スペースに余裕があり、乗り降りの際に2ドアであってもそれほど気を使わなくて済む。小回りが効いて、Uターンも気軽にできるし、狭い道でも緊張することなく楽に走れて、対向車とのすれ違いも普通車と比較にならないほど楽だ。

2ドアはドアが大きいが、ジムニーのドアは薄めで、ボディはナローだから、駐車場での乗り降りはしやすい。全開時の3分の1くらい空いていれば十分だ。

ちょっとだけ止まって道を確認したり、電話したりする際にもあまり交通の邪魔にならないのも精神的に楽だ。軽自動車は街乗りでのストレスがとても少ないので、前から所有してみたかったが、やはり予想通りの使い勝手の良さで、楽しく、毎日がワクワクする。

車幅が狭いジムニーだから、街で路肩に一瞬止まって道を確認する際など、あまり交通の邪魔にならないので、気持ちがとても楽だ。

リサーキュレーティングボール&ナット式ステアリングは近年、あたりまえとなったラック&ピニオン式ステアリングとの比較では切り始めが鈍く、最初は驚くが、慣れてしまえば、穏やかで敏感すぎないため、むしろこちらの方が狭い道でもとても運転しやすく、疲れない。

ボール&ナット式ステアリングは切り始めの鈍さに最初は驚くかもしれないが、慣れてしまえば、穏やかなステアリング特性で狭い道でもとても運転しやすい。


コインパーキングに停めれば、普通車では枠にいっぱいだったり、はみ出すような駐車枠でもかなりスペースが余る。ショッピングモールの駐車場に入り、『軽自動車専用の駐車スペース』に停められるなどメリットが大きい。こんな小さいボディにこれだけの安全性とメカニズムを入れ込み、スペースユーティリティに優れ、燃費も良く、維持費も安いのだから、軽自動車を好んで選び、狭い都会の街乗りで使用する人が多いのは当然のことだ。

コインパーキングでは、ジムニーがいかに小さいか実感する。隣のクルマにドアが当たらないかをあまり気にせず、乗り降りできる2ドアモデルは少ない。

それだけに筆者にとっては、デザインが重要だった。新型ジムニーは「大人が乗っても格好いい」プロ仕様の本物感漂う待望の軽自動車なのだ。

ジムニーは軽自動車枠に停められる。普通車に見える存在感あるデザインでこれができるちょっとした違和感がなんだか嬉しい。
新型ジムニーオーナー体験レポート連載。仕様選択の理由からグレード比較、細部紹介、シエラとの比較試乗まで【ジムニーオーナーレポート】

2018年7月に正式発表された現行ジムニーは、発表後すぐに1年以上待ちという異常人気となり、店頭のカタログも欠品するなど一時期社会現象とも言える盛り上がりを見せた。そのジムニーを、クルマも見ずに注文したライターの出来利弘は、なんと仮契約からわずか2週間で納車されるという大ラッキーに見舞われたのだ。オーナー視点でジムニーライフを振り返った連載レポートも10回。あらためて第1回から振り返ってみよう。

https://motor-fan.jp/mf/article/87848/