2024年シーズン、日本のオートバイロードレースシーンを大きく揺るがす注目のチームが体制発表会を2月15日(木)に行った。そのチームの名はDUCATI Team KAGAYAMA。MotoGP、ワールドスーパーバイク(SBK)を席巻しているドゥカティのファクトリー仕様のPANIGALE V4Rに、水野涼を起用し、全日本ロードレース選手権シリーズJSB1000クラスと鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する。特筆するのは駐日イタリア大使館で行ったことだ。
「イタリア大使館で体制発表会を行えたことを誇りに思います。イタリアを始め、ヨーロッパでのモータースポーツの認知度の高さは、現役のころに肌で感じていましたし、日本でもモータースポーツの地位が上がる一つのきっかけになればうれしいですね。33年間スズキでレースをしてきましたが、MotoGPから撤退した際にスズキのレース部門が解散したことがボクにとって大きな出来事でした。とにかく勝ちたい! という思いを実現するためにはドゥカティしかない!! とSBK時代から交流のあるパオロ・チャバティに相談したところファクトリーマシンを出してくれると言うから自分の耳を疑いました。そして参戦の目処がついたところで水野にオファーを出し今日に至っています。日本の4メーカーと真っ向勝負します! ぜひレースを見に来てください」と加賀山。
ライダーの水野は「楽しみしかないですね。ドゥカティのファクトリーマシンを日本で走らせる最初のライダーとして選んでくださったのは、とても光栄ですし、いいレースをしてファンの皆様に喜んでもらえればいいですね。もちろん勝つことが目標ですし、結果で恩返ししたいですね」と実際に走るのが楽しみで仕方がない。
体制発表会は、ジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使の挨拶から始まり、加賀山監督、ドゥカティジャパン、マッツ・リンドストレーム社長、水野と登壇。ドゥカティコルセのパオロ・チャバティはムービーで登場した。そして、イタリアンレッドのPANIGALE V4RがアンベイルされDUCATI Team KAGAYAMAカラーが明らかになった。
今シーズンは、4月に4輪のF1日本グランプリが入った影響を受け、鈴鹿2&4レースが3月9日(土)・10日(日)に開催され、いつもよりも一カ月早い開幕となる。事前テストは2月26日(月)・27日(火)に行われる予定となっている。DUCATI Team KAGAYAMAのPANIGALE V4Rも、ここから本格的な走行になるだけに、その走りに注目が集まるのは間違いない。