目次
アフターパーツが豊富だからチューニングは自由自在!キャブ車をベースにした人気の4MINIカスタム
ホンダのカブ、モンキー、ゴリラ、ダックスなどのミニバイク系に採用された、伝統の横型エンジン(シリンダーヘッドやシリンダーをフロントタイヤ方向にレイアウトしたミニバイク用エンジン)。
ホンダの横型エンジンは現在、排ガス規制に適合させるためにフューエルインジェクション化。一方、キャブレター時代の旧型モデルをベースにしたカスタムは、チューニングパーツが非常に豊富なため、「4MINIカスタム」「4MINI改」などと呼ばれ、今でも根強い人気を誇っている。
写真はキャブレター時代のモンキーやダックスをベースにした、4MINI改の王道とも言うべき、正統派のカスタム。ワイドタイヤを履かせた太足化(ビッグフット)。前後のサスペンションをショート化し、スイングアームをロング化したロー&ロング。
また、ボアアップキットを駆使して排気量を向上させ、オーバー15馬力も実現可能なボアアップ。メッキパーツやカスタムシートの導入等々、人気のカスタム手法が盛り込まれている。
ベース車両:ホンダ・ダックス70 出展:なんちゃってスタイル
ダックス70をベースにしたローダウンカスタム。フロントはインナーチューブやスプリングのカット加工等で車高を抑制。前後ホイールはノーマルと同寸の10インチながら、アルミ製ワイドタイプに変更し、3.00-10サイズタイヤを“左右へ引っ張り気味に”装着して太足化。ディスクブレーキ用ハブとキャリパーサポートを駆使して、フロントをディスクブレーキ化しているのもポイントだ。
エンジンはボアアップキットと大口径キャブレターを組み合わせて大幅にパワーアップ。マフラーは排気効率に優れた、ダウン型のレーシングタイプをチョイス。
クラッチはノーマルに採用の1次側クラッチから、社外の2次側キットを組み込み、エンジンパワーの伝達力を強化。また、専用パーツによってクラッチは油圧化済み。ボアアップ車定番のオイルクーラーも盛り込まれている。
ハンドルはダックス改の定番である絞り型にチェンジし、シートは座面にアールを持たせた「バナナタイプ(バナナのアールに似ているため)」に変更。バックステップやタンデムバーなど、ダックス改に人気のアイテムも随所に投入。
ベース車両:ホンダ・モンキー 出展:なんちゃってスタイル
1974年モデルのモンキーは、愛らしい台形フォルムの4Lガソリンタンクに加え、ゴミやホコリの侵入を防止するフォークブーツを採用したフロントフォークを導入しているのが特徴。
この4Lガソリンタンクとフォークブーツ付きフロントフォークを装着したモンキーは、通称「4L」とも呼ばれ、モンキー好きの中でも人気が高い。この2アイテムを盛り込んでチューニングしたのが、「4Lカスタム」と呼ばれる写真のモンキー改だ。
前後ホイールはノーマルと同寸の8インチながら、ワイド型ホイールに変更。前後タイヤは3.00-8サイズを“左右引っ張り気味に”装着して太足化。
前後の足周りは、サスペンションをショート化してローダウン。スイングアームは社外のアルミ製ロングタイプに変更して、ホイールベースをロング化(ロンホイ化)している。
ボアアップされたエンジンには、大口径キャブレターを組み合わせ。なお、大型キャブレター装着のため、ガソリンタンクの下部を切削加工。湿式から乾式に変更されたクラッチ、低さをアピールするシリンダーヘッドに取り付けたオイルクーラーなど、人気のカスタム術も随所に駆使。
ベース車両:ホンダ・ダックス 出展:Ford Hi-boy
写真は通称「カブトフェンダー」を装着するなど、ノーマルのイメージを色濃く残したダックス改。前後ホイールは10インチ(ノーマルと同寸)のアルミ製ワイド型に変更し、メッキ処理したノーマルハブを組み合わせ。前後タイヤは150/70-10のワイドサイズを選択し、ファットな太足スタイルを形成。
リアのスイングアームはGクラフト製ロング&ワイドタイプに変更し、ショート型リアショックを組み合わせてロー&ロングにカスタマイズ。ボアアップされたエンジンは、社外の乾式クラッチ、オイルクーラー、大口径キャブレターで入念にカスタマイズ。
エンド部をスラッシュカットした直管風マフラー、メッキの大アップハンドル、フレーム横に設置したアルミ製オイルキャッチタンクなど、真似したいカスタム術がテンコ盛りだ。