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オーヴァーレーシングプロジェクツ
従来ならGB350のようなネイキッドモデルはOVERが手がけるジャンルではなかった。あえて製品化に踏み切ったのは時代の流れということもあるだろう。そこで走りに特化したパーツというより、スタイルを優先させる試みに挑戦している。それがこのGB350のアドベンチャースタイル。アップタイプのマフラーとすることでスクランブラー的なスタイルに変身させている。その印象をさらに強めているのが前後の純正ホイールに履いたブロックタイヤ。レトロなスタイルのGB350だから、スクランブラースタイルにしても全く違和感がないし、むしろ昔を知る世代にも受け入れられそうだ。
展示されたコンプリート車両にはSSEメガホン アップマフラーのほかにサイドカーセットType2、アンダーガード、OVER×Aragosta PHASE2ツインショックが装着されている。これらはすでに販売されている製品だが、今回目新しいのはサイドカバーセット。以前はゼッケンプレート風のデザインだったが、今回のType2ではミニバイク系と同じデザインに統一された。スクランブラースタイルと関係なくGB350のデザインをカスタムできる形状なので、違うアレンジにも対応できそうだ。
ヨシムラジャパン
続いてはヨシムラが2022年9月に発売したGB350用Slip-On GP-MAGNUMの装着車両を紹介したい。ベースはスポーティさを増したGB350Sで、立体的なデザインのサイドカバーが特徴。特徴的なだけにマフラーとの相性が問われそうだが、ヨシムラ管は純正エキパイのままサイレンサーを交換するだけのスリップオンタイプなのでまったく問題ない仕上がりといっていいだろう。基本的なスタイルはノーマルのGB350Sそのままだから、かえってスリップオンマフラーの存在感が際立っているかもしれない。
正式にはSlip-On GP-MAGNUM105サイクロン EXPORT SPEC政府認証という長いネーミングが与えられている。カバーリングは写真のメタルマジックカバーのほかにチタンブルーカバー、ステンレスカバーの3タイプが用意されている。また展示車両にはマフラーのほかにも発売予定となっている新製品が装着されていた。それがエンジンケースKITクランクケースカバーだ。アルミ削り出しのベースプレートにステンレスのヘアラインプレート、ブラックアルマイトプレートなどで構成されている。スタイルアップはもちろん、万一の転倒時にエンジンを保護してくれる。マフラーと同時装着で一気にカスタム感がアップすることだろう。