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ARAI TOUR-CROSS V
被り心地は、、、
アライのツアークロスは現在3世代目となるTOUR-CROSS3が発売されて、すでに11年。そろそろ新作が出てくる時期だろうと予想していたところ、大阪モーターサイクルショーで新たなツアークロスが初公開された。その名もツアークロスVで東京モーターサイクルショーにも展示されたため、早速かぶってみることにした。Vでは帽体から見直して開発された完全新設計となり、シールドシステムの位置を下げることに成功。帽体の強度を高めることにつながり、より安全性を高めた。
実際に被ると確かに頭部全体が包まれている感覚が得られる。さらに印象的だったのが視野の広さ。新設計のマックスビジョンシールドによりワイドな視認性を確保している。またサイドのリブ部にフラットな面を採用したことで、インカムの装着を容易にしつつズレにくいデザインとなっている。バイザーを外すこともできるので、オンロードユーザーにもアピールすることだろう。
SHOEI X-Fifteen
被り心地は、、、
2023年1月に発売されたショウエイの新たなフラッグシップモデルがX-Fifteen。前作のX-Fourteenから完全新設計され、時速350km/hを超える超高速域で安定した空力性能が得られるエアロフォルムを採用。各種ベンチレーションや防塵シールドなど多くの特徴を備えるが、前作と比べてアイポートの位置を5mm上へ移動させたことで優れた視野を確保している。今回は5月から発売が開始される新グラフィックモデルが展示されたなかから、マルク・マルケスがMotoGPテスト時に使用したカラーリングを試してみた。
実際にかぶってみると確かに視野の広さが印象的で、なおかつ頭部への負担が少なく感じられた。驚くべきは静粛性でシールドを下げるとにぎやかなモーターサイクルショー会場にいることを忘れるほど静かになる。密閉性を高めたセンターロック式CWR ~F2Rシールドは、左右両端にボーテックスジェネレーターを装備することで、シールドサイドの整流効果を高め、ノイズの発生を抑制しているという。走行時にも静かな環境が得られるのだ。
Kabuto Geosys
意外なことにカブトはこれまでデュアルパーパスモデルをラインナップしていなかった。東京モーターサイクルショーで展示されたゲオシスはカブト初のデュアルパーパスモデルで、5月下旬の発売を予定している。新作だけに意欲的な装備が満載され、口元のベンチレーションは曇り防止用と口元換気用を上下別に装備している。さらに頭頂部のベンチレーションはグローブをしたままで操作しやすいシーソー式で開口部も大きな設計。側面にはシェル一体型ウェイクスタビライザーを採用して走行中に発生する気流をコントロールできる。
メガネユーザーの意見を取り入れ眼鏡スリット対応チークパッドを採用。メガネのかけやすさを追求している。さらに内装はフル脱着可能で定期的に洗浄できることもうれしいポイント。さらにイヤーカップにはインカムスピーカー用スペースが設定されている。実際にかぶってみると軽量さを感じるとともに、CD-1シールドラチェットを採用したことで静粛性の高さも印象的。シールドを全開にすることでゴーグルがそのまま使えることも特徴。さらにバイザーをつけたままシールドが脱着できるため、メンテナンス性にも優れている。