欧州仕様の新型ホンダCBR500R。国内では400cc化し、「CBR400R」として発売予定【EICMA2023】

国内では外観・フレーム・足周り等はそのままに、ピストンストローク長を66.8mmから56.mmにショート化(ボア径は67mmのまま)し、400ccクラスにスケールダウンした新型CBR400Rが発売される予定。
2023年11月7日から11月12日(プレスデー11月7~8日/一般公開11月9~12日)、イタリアで開催のモーターサイクルショー『ミラノショー(EICMA)』。このショーでホンダは新型の欧州仕様車「CBR500R」を発表。同車はカウルデザインを変更し、トラクションコントロール(HSTC)、倒立型フォーク、Wディスクブレーキを新採用。国内では外観・フレーム・足周りはそのままに、同車のピストンストローク長をショート化して400ccクラスにスケールダウンした、新型のCBR400Rが発売予定だ。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:写真及び記事はすべて欧州仕様車です

ホンダ CBR500R(2024年モデル)

新型のエンジンは現行型と同じ水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ471ccを搭載。
グランプリレッド/トリコロール
マットガンパワーブラックメタリック

CBR500Rはデザインを変更。トラクションコントロール(HSTC)、倒立型フォーク、4POTキャリパーのWディスクブレーキも導入

欧州で発売中のホンダCBR500Rが、2024年式としてモデルチェンジ。新型のエンジンは現行モデルと同様、水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ471cc。圧縮比、最高出力(35kW(47.6ps)/8600rpm)、最大トルク(43N・m/6500rpm)に変更はないが、吸気系(フューエルインジェクション)の見直しにより、低回転域での加速性能を向上させた。

外観は現行モデルと同様、シャープでスポーティーなもの。新型はホンダのフラッグシップモデル「CBR1000RR-Rファイアーブレード」にインスピレーションを受けた、さらにスパルタンなイメージにアップグレード。アッパーカウルの両サイドにはダクト状のウイングレットを導入し、フロントタイヤのグリップや接地感をアップ。LEDを採用したヘッドライト周りとテールランプ周りは、デザインと仕様を変更して配光を拡大している。

メーターは新たに5インチのTFTディスプレイを採用。このメーターは「Honda RoadSync」に対応しており、スマートフォンとの接続も可能。

新型には電子制御として、新たにトラクションコントロール(Honda セレクタブル トルク コントロール/HSTC)を採用。倒立型のショーワ製Φ41mm SFF-BPフロントフォーク、4POTキャリパーを採用したダブルディスクブレーキなど、ハイスペックな足周りも見逃せないところ。

排気量500ccに区切られた欧州の免許制度に対応したCBR500Rは、日本国内では排気量400ccまでの普通自動二輪(中型二輪)免許に合わせ、エンジン内のピストンストローク長を66.8mmから56.mmショート化(ボア径は67mmのまま)。排気量を399ccに縮小して「CBR400R」として販売中。

新型のCBR500Rもこれまでと同様、国内では排気量を400ccクラスにスケールダウンし、「CBR400R」としてリリース予定。発売時期は未定。

ホンダ CBR500R(2024年モデル) 主要諸元

全長×全幅×全高2080×760×1145mm
ホイールベース1410mm
最低地上高130mm
シート高785mm
車両重量191kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量471cc
ボア×ストローク67×66.8mm
圧縮比10.7
最高出力35kW(47.6ps)/8600rpm
最大トルク43N・m/6500rpm
燃料消費率 ※WMTCモード値28.6km/L(1名乗車時)
燃料タンク容量17.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角25.5°
トレール量102mm
ブレーキ形式(前・後)Φ296mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W)

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