じつはモンキー125です。CB-F風に変身させる外装キット、デフォルメ感がちょうど良い 【モンキーミーティングin多摩】

埼玉県草加市にあるホンダCB専門ショップであるT.T.R モータース。古いCB750FやCB1100Rなどを在庫するショップが、なんとモンキー125をCB-F風に変身させる外装キットを発売した。価格なども発表されたので、実車を交えて紹介しよう。

REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

T.T.R モータース・エフモン……18万7000円(税込)〜

外装キットを装着したモンキー125。

2024年4月28日に東京サマーランド駐車場で「第16回モンキーミーティングin多摩」が開催された。晴天に恵まれ最高気温が27℃に達したこの日、エントリーが実に400台を超える盛況ぶり。50cc時代のモンキーが多数派だったが、しっかりモンキー125の姿も見られ新旧モンキーが仲良く並べられた。一般参加車だけでなく当日は専門店のブースも出店され、そこには東京モーターサイクルショーに展示され話題となった「エフモン」の姿があった。モンキー125に外装キットをかぶせるだけで手軽にCB-F風スタイルが楽しめるキットなのだ。

外装キットはタンクからテールカウルまで一体となっている。

外装キット「エフモン」を開発したのは埼玉県草加市にあるT.T.R モータース。CB-FやCB1100Rなどを専門に扱うショップで、中古車販売のほかにメンテナンスやカスタムまで手がける。そんな専門店だからこそ完成できたスタイルが「エフモン」で、CB-Fならではのタンク形状やサイド〜テールカウルを再現している。モンキー125のサイズに合わせてデフォルメされているわけだが、これが違和感なく非常に魅力的なスタイルなのだ。

モンキー125のサイドカバーを外しリヤフェンダーをキットのものに変更したら被せるだけ。

しかも「エフモン」はモンキー125にかぶせるだけという手間要らず。モンキー125の純正タンクはそのまま使い、わずかにサイドカバーとリヤフェンダーを外すだけ。リヤフェンダーは純正を外して「エフモン」に付属する専用カウルに付け替える必要があるが、後は「エフモン」を被せてボルトで固定するだけだ。

燃料タンクはモンキー125のままで外装キットの給油口風カバーを外せば通常通りに給油できる。

純正タンクをインナータンクとしてCB-F風タンクからテールカウルまで一体構造をしたのはアイデアもの。しかも「エフモン」にはFRP製のタンクキャップが付属するため、給油時以外はCB-F風スタイルを崩さない。このタンクキャップは前方の突起を切り欠き部に差し込み、モンキー125純正タンクの金属部へマグネットで装着する。簡単に脱着できるうえ、振動などで外れる不安を解消している。

CB-F風テールランプが付属するリヤフェンダーも外装キットに含まれる。

リヤフェンダーを専用に開発したのはCB-F風テールランプを外装キットと組み合わせるためだ。テールカウルから絶妙な具合ではみ出すテールランプはスタイルの要でもある。またランプ形状も専用に開発しているため、全く違和感のないスタイルを生み出している。気になる「エフモン」の価格は18万7000円(税込)。キットは未塗装でタンクシートカウル、テールカウル、テールレンズ、タンクキャップカバー、固定金具で構成される。もちろん塗装もT.T.R モータースで請け負ってくれる。塗装プランは4色から構成され価格は11万円(税込)。つまりこのスタイルを30万円前後で実現できるのだ。

今ならモニター価格で購入可能!

オプションを装着したシルバー塗装のエフモン。

さらにニュースなのが2024年5月1日から31日までの期間限定でモニターライダーを募集していること。魅力的なのが価格で、なんと25万円(税込)。4色あるスタンダードカラーに塗装済みの状態を各1名ずつ購入できるのだから、狙っているならぜひ応募してみよう。モニター募集はT.T.R モータースのX、インスタグラム、フェイスブックから応募することとなっている。

実に良くCB-Fの雰囲気を醸し出している。

「エフモン」をさらにCB-F風に仕立ててくれるオプションも用意されている。それがこのスペンサー風シルバーカラーに塗装された個体。前後のウインカーを角形に、さらにホーン部もCB-Fデザインとしているので、より「らしさ」が味わえる。赤い個体とはフロントフェンダーなど細部が異なるが、これらは市販されているアフターパーツを組み合わせたもの。赤い個体のフロントフェンダーはグロム用だったりするのだ。この辺りは好みのパーツをチョイスする楽しみとしてとっておくのがいいだろう。

オプションの角ウインカーでより「らしさ」を追求できる。
リヤウインカーにもオプションを装着した姿。

グロムベースのCB1100R風スタイル

CB1100R風の外装を装着したグロム。
専門店が開発しただけにクオリティの高いスタイルとなっている。

当日は会場にCB-R風スタイルのマシンも展示された。これはモンキー125ではなくグロムをベースにT.T.R モータースが製作したもの。実はモトチャンプTVでも紹介されていて、過去にも記事としているので参照してほしい。以前に紹介した時はアンダーカウルがない状態だったものの、さらに熟成が進んで現在は完成形と呼んでいいだろう。このマシンは純正のグロムより大柄となっているため、体格を問わずスポーツライディングが楽しめる。また独自に開発したリンクプレートを用いることで膝スリが容易になっている。Rらしい走りが楽しめるのだ。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…