ネット通販で買った「充電式ヘルメット用ワイパー」を自腹で試してみた。【1回目(全2回)】

雨天走行時に備え、ヘルメットのシールドを撥水スプレーでコーティング。もしくはシールドの表目に撥水フィルムを貼る。これは定番中の定番。もう1つの方法が、ヘルメットに電動ワイパーを取り付けること。今回はインターネットショップで見つけた、アナログ感満載のヘルメット用電動ワイパーをテストしてみた。
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
TESTER/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

オートバイヘルメット電気ワイパー USB充電 800mAh……購入価格:5559円(税込/送料無料)

本体(ワイパー部を伸ばした状態)は4cmx15cmのコンパクトサイズ。ワイパーのスイングはスワイプ(約2秒の間あり)と連続の2段階あり。ワイパーの高さ調整機能も導入済み。 ※シールドやヘルメットの形状や種類によっては使用不可
ワイパー本体、固定用アダプター、USB充電コード 小型+-ドライバー、固定用アダプター取り付け用ビス2本、洗浄液噴射用スプレーボトルが1セット。

ヘルメットのシールドを撥水スプレーでコーティング。もしくはシールドの表目に撥水フィルムを貼る。これらにより雨天走行時、シールド表面に雨水を付着しづらくし、良好な視界をキープ。化学の力を応用した、最先端のアイテムといえよう。

そんなシールド界隈において、“変わりダネ”として存在するのが、ヘルメット用ワイパー。ヘルメットのシールド部に電動ワイパーを後付けし、ワイパーで目前の雨を拭うという、昔ながらの極めて超原始的かつ物理的なアイテムだ。

ヘルメット用の後付けワイパーは、昔から多々あった。ただしハリボテ感満載の、メチャクチャ大きな乾電池使用型の電動式(まるで巨大なカニをヘルメットの頭頂部に乗せ、デカい手バサミをシールドの前にブラ下げたような不恰好で間の抜けた外観により、他のライダーに笑われた)だったり、磁石を利用した超絶に使いにくいタイプだったり。筆者が使ったものは、どれもこれも……という商品ばかりだ。なのでヘルメットのワイパーと聞いて、「便利そうだ」「使ってみたい」という印象はあまりない。

そんな負のイメージをキレイに払拭してくれそうなアイテムが、写真の「オートバイヘルメット電気ワイパー」。ヘルメットとの一体感も良好なコンパクトなABS素材の本体、ワイパーのスイング範囲は170°、またワイパースイングはスワイプ(約2秒の間あり)と連続の2段階調整OKなど、スペックはまずまず。これは期待できる……かもしれんぞ。

ワイパーの長さは6.5cm。
ワイパーゴムは取り外し可能。
メインスイッチ(白い個所)で電源のONとOFF、スイングの間隔時間変更(スワイプと連続の2段階あり)が可能。
ゴム製カバーで防水化されたワイパー本体の充電コード接続部。
バッテリー容量は800mAh。

ワイパー本体は両面テープとビスで固定するしくみ

ウエスと洗浄液にてシールドの油分を拭い、固定用アダプターに貼付された両面テープを剥がし、シールド部に仮固定。次にシールドを一旦取り外し、電動ドリルでシールド側に穴を開け、固定用アダプターを2本のビスで本固定する。 ※今回は借り物のヘルメットであるため、シールドへの穴開け加工はせず、両面テープのみで固定

続いてワイパー本体を固定。ここでシールド表面を濡らし、スイッチをON。しかしワイパーが動かない……。ワイパーゴムとシールドが密着しすぎて、ワイパーが左右に動作しないのだ。うーん困った……。

第2回(最終章)では超大型台風を想定した高速洗浄機の噴水による模擬テスト、また雨天時での走行テストの模様をレポートします!

固定用アダプターに貼付された両面テープを剥がし、シールド部に固定して位置決め。次に一旦ヘルメットからシールドを取り外し、電動ドリルでシールドに穴を開け、シールドの裏側から2本のビスで固定用アダプターを本固定する、というのが正しい固定方法。ただし今回は借り物のヘルメットであるため、シールドへの穴開け加工はせず、両面テープのみで固定している。
固定用アダプターとワイパー本体を合体。しかしワイパーゴムとシールドが密着しすぎて、ワイパーが左右に動作しない。取り付け位置の調整には少し気を使うようだ。

※注:上記はあくまでも個人による感想であり、テスト環境、天候、体調等々により結果や感じ方等々は異なります。

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