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ディテール解説
フロントカウルとスクリーンはミラーも含めてウインドプロテクションに熟成が重ねられたデザインが施されている。ヘッドライト下の中央には前方の障害物を把握するレーダーが組み込まれている。
一見は普通の倒立フォークだが、テレレバーと呼ばれるBMW独自のストラット式サスペンションが採用されている。車体側からリーディングアームが伸びフォークブラケットを支持し、衝撃吸収や減衰はモノショックユニットで担う仕組み。ダブルディスクブレーキは、φ320mmのフローティングローターに対向4ピストンの油圧キャリパーがラジアルマウントされている。
左右に大きく突き出るシリンダーレイアウトが特徴の水平対向(ボクサー)ツインエンジン。写真は右側の単気筒を写している。ギヤトレーンのDOHC4バルブで、吸気側には可変カムシャフト機構のShiftCamが採用され、点火や燃料噴射も含めて統合的に電子制御されている。
写真からもわかる通り、スイングアームは左側片支持のパラレバー式。おかげで大きなステンレススチール製マフラーもホイールギリギリまで内側にレイアウト。十分に深いバンク角が確保されている。
フルHDの解像度を誇る10.25インチサイズのフルカラーTFTディスプレイを装備。各種詳細データの表示はいかにも高級らしく充実している。スマホの連携も可能で、例えばApple CarPlayにも対応している。
しっかりと厚みのあるクッションを持つ段付きのセパレートシート。前は5段階、後は2段階の強弱コントロールできるシートヒーターが装備されている。後席はリアキャリやーと面一で積載性にも優れている。
パニアはメカニカルキーで蓋の施錠と脱着のロックを制御。スマートキーと集中ロックにも対応。キー部分を押すと、三角レバーがリフトし、そのレバーを上げると蓋が開く。鍵をリリース側に回し、ハンドルを引き上げるとパニアは簡単に取り外せる。
横一列のクリアレンズでまとめられたリア・コンビネーションランプ。堅牢なリヤキャリアはグラブバー及びトップケース搭載に対応している。
主要諸元
エンジン型式:空水冷4ストローク水平対向2気筒
動弁系:DOHC4バルブ、可変カムシャフト
ボア x ストローク(mm):102.5×76
排気量(cc):1,254
最高出力(kW/rpm):100(136PS)/ 7,750
最大トルク(Nm/rpm):143/ 6,250
圧縮比:12.5 : 1
点火 / 噴射制御:電子制御エンジンマネージメントシステム(DME)
エミッション制御:三元触媒コンバータ、排ガス基準EURO5をクリア
最高速度(km/h):225
燃料消費率(km/L)WMTCモード値:20.8
燃料タンク容量(L):約25.0(リザーブ容量約4L)
燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
エンジンオイル容量(L):約4.0
オルタネーター(W):508
バッテリー:12V / 16Ah
クラッチ:湿式多板(アンチホッピング機能付き、油圧式)
ミッション:常時噛み合い式6速リターン
駆動方式:ドライブシャフト式
1次減速比 :1.000(60/60)×1.650(33/20) インプットギヤ
2次減速比 :2.750(33/12)×2.818(31/11)
ギヤ比:
1速:2.438(39/16)
2速:1.714(36/21)
3速:1.296(35/27)
4速:1.059(36/34)
5速:0.943(33/35)
6速:0.848(28/33)
1.061(35/33)アウトプットギヤ
フレーム:トラス構造スチールパイプ製、アルミニウム製リアフレーム
サスペンション(前 / 後):テレレバー(モノショック式ストラット) / パラレバー(片支持鋳造アルミスイングアーム式)
サスペンションストローク(前 / 後mm):120 / 136
全長(mm):2,235
全幅(mm):990
全高(mm):1,580
軸距(mm):1,490
シート高(mm):805-825
車両重量(kg):290(装備・燃料満タン)
トレール(mm):116
ステアリングヘッド角度:25.9°
ホイール:アルミニウムキャスト
リム(前 / 後):3.50-17 / 5.50-17
タイヤ(前 / 後):120/70 ZR-17 / 180/55 ZR-17
ブレーキ(前 / 後):φ320mmダブルディスク / φ276mmシングルディスク
試乗後の一言!
ツアラーとしての快適性は最高!贅沢な乗り味に魅力満載。