ライポジ・タンデム・取り回しetc. 一般道での使い勝手を入念チェック‼|CBR1000RR-R SP 1000kmガチ試乗③

CBR1000RR-Rの解説と言ったら、MotoGPレーサーRC213V譲りのメカニズム……という話がメインになりがちだが、ここで検証するのは一般公道における使い勝手。サーキットが前提の市販レーサーではなく、ストリートを走るスポーツバイクという視点で、各部を評価してみたい。

REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)
PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)

※2020年7月12日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。
ホンダ・CBR1000RR-R SP
キャラクターは市販レーサーだが、現在のホンダはCBR1000RR-Rの快適性を高めるアクセサリーパーツとして、タンク/シートバッグに加えて、ハイウインドスクリーンとETC2.0キットを販売中。また、レーシーなイメージに磨きをかける、カーボン製フロントフェンダー/エアボックスカバー/インナーリアフェンダー/アンダーカウルも存在し、この4点はRC213V-S用と同じ手法で製作。

主要諸元

車名(通称名):CBR1000RR-R SP
型式:2BK-SC82
全長×全幅×全高:2100mm×745mm×1140mm
軸間距離:1455mm
最低地上高:115mm
シート高:830mm
キャスター/トレール:24°/102mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブ
総排気量:999cm³
内径×行程:81.0mm×48.5mm
圧縮比:13.2:1
最高出力:160kW(218PS)/14500rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/12500rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリー&コイル(フルトランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常時噛合式6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
ギヤ・レシオ
 1速:2.615
 2速:2.058
 3速:1.700
 4速:1.478
 5速:1.333
 6速:1.214
1・2次減速比:1.630・2.500
フレーム形式:ダイヤモンド
懸架方式前:テレスコピック倒立式 オーリンズNPX Smart EC
懸架方式後:スイングアーム オーリンズTTX36 Smart EC
タイヤサイズ前後:120/70ZR17 200/55ZR17
ホイールサイズ前後:3.50×17 6.00×17
ブレーキ形式前:油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式後:油圧式シングルディスク
最小回転半径:3.8m
車両重量:201kg
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:16L
乗車定員:2名
燃料消費率国交省届出値:21km/L(2名乗車時)
燃料消費率WMTCモード値・クラス3-2:16km/L(1名乗車時)

ライター紹介

中村友彦

ホンダ・CBR1000RR-R SP
中村友彦
2008年頃に一念発起し、サーキット通いと草レース参戦を始めた、2輪雑誌業界23年目のフリーランス。当初のサーキットにおける愛機はカワサキZRX1200ダエグだったものの、後にトライアンフ・デイトナ675に乗り換え、数年前からはヤマハTZR250を愛用中。どうして排気量が徐々に小さくなっているかと言うと、走り込むうちに、身の丈を知ったからである。

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著者プロフィール

中村友彦 近影

中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車…