ヤマハXSR900|新型もいいけれど、この旧型カスタムがいい感じ! ワイズギアのクラフトビルドスタイルに惚れた

大阪モーターサイクルショーで今春以降に発表予定とされたヤマハの新型XSR900。注目の1台に違いはないのだが、ヤマハのアクセサリー専業会社であるワイズギアが出展した東京モーターサイクルショーには、素敵なカスタムが施された現行モデルのXSR900が展示されていた。SRの正統後継車を主張しているようなスタイルは、新型よりも魅力的かもしれない。


REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kosaku)
ヤマハXSR900CraftBuild Style。

ヤマハのアクセサリー用品を開発販売する専業会社、ワイズギアはヤマハユーザーならずとも多くの人が知っていることだろう。ヤマハ車に適合するアクセサリーやウエアなどを選ぶなら、まず外せないモノがラインナップされている。ただ、ワイズギアがコンプリートカスタムを提案していることをご存知だろうか。2022年の東京モーターサイクルショーに出展したワイズギアのブースには、懐かしくもカッコ良いスタイルに仕立てられたXSR900のカスタム車が展示されていて、思わず見入ってしまった。

パネル左上の外装セットを装着したのが最初の写真だ。

展示パネルにあるように、XSR900のカスタムパーツの数こそは多くはないものの、ツボを得たラインナップを揃えているワイズギア。なかでも注目したいのが、パネル左上にあるCraftBuild外装セットだ。ブースに展示された車両にはパネルのパーツがすべて装着された状態なのだが、何もすべて選ばなくても外装セットだけでXSR900の魅力がグンとアップするとは思わないだろうか。ブラックとオレンジを組み合わせたタンクのカラーリングはSR400を彷彿とさせるもので、SRの正統後継車らしさが強調されている。外装セットだけ購入して、純正と着せ替えることも楽しめそうだ。

タンクのカラーリングが絶妙だ。
高級感あふれる素材と色合いにされたシート。

外装セットは2022年8月の発売予定となっていて、予定価格は19万8000円(消費税込み)。燃料タンクは一体ではなく左右サイドと上側、合計3枚のパネルを被せる構造。高級感あふれるサンバースト塗装は、素材がアルミであることからヘアライン仕上げが透けて見えるハーフトーン技術と組み合わせてある。バイク用としてはあまり見かけない色合いのシートは本革調のもので、確かにクラフトマンシップを感じさせる。さらに専用ロゴが装備されたサイドカバーがセットの内容になる。

塗装前のアルミ燃料タンクカバー。
本革調以外にファブリック調も選べるシート。

ブース内には塗装する前のタンクカバーが展示されていて、アルミ製であることをアピールしていた。またタンクカバーの下にはシボと印刷を組み合わせたファブリック調のシートも展示されていて、好みのシートが選べることを教えてくれる。安い買い物ではないが、塗装やシートの張り替えを業者に依頼したら同じような金額になることだろう。ワイズギアというお墨付きブランドのパーツであるのだから、むしろお買い得かもしれない。

ヤマハSR400用にも注目

本家SR用もラインナップされている。

CraftBuild外装セットはXSR900だけでなく、本家ともいえるSR400用も存在する。外装セットの基本は燃料タンク、シート表皮、サイドカバー、テールカバーで構成されていて、その価格は14万8500円。ところがすでに生産を終了しているため、手に入れるのは困難を極めるだろう。もし見つけたらSRユーザーなら即買いだ。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…