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近年の日本の夏は気温が40℃近くまで上昇することも多く、ヘルメットやライディングウエアを着用するライダーにとっては、非常に過酷な環境にある。
「日本の真夏を、少しでも快適に走ることができないか?」
開発スタッフは、真冬に活躍してくれる電熱シリーズ「e-HEAT(詳細は下記参照)」のように、過酷な環境下でもツーリングに出掛けたくなるような、真夏用の製品を模索。
その結果、任意のタイミングでアンダーウエアに冷却水を供給し、走行風による気化熱効果でウエア内の温度を下げる、“ライダーの水冷化”に着目。開発はスタートした
開発する上で障壁となったのは、身体を冷やすための冷却水。例えば水道水では清涼感が物足りず、かつ生乾きのような臭いも気になり、決して快適とはいえなかった。
そこで開発スタッフは、「ギャツビー」などの清涼グッズをリリースする化粧品メーカーの大手「マンダム」に協力を依頼。長時間持続して快適な清涼感が得られつつ、消臭効果も高い、ライダーのためだけに開発された液体「LIQUIDWIND WATER(リキッドウインド・ウォーター)」が完成した。
酷暑での快適なライディングを目指した「RSタイチ・LIQUIDWIND(リキッドウインド)」は、
・LIQUIDWINDの性能を最大限に引き出す専用設計のアンダーシャツ「LIQUIDWIND UNDER SHIRT(4730円)」
・LIQUIDWINDに必要な保冷機能を備えた送水システムキット「COOLER BOTTLE KIT(6050円)」
・マンダムとの共同開発冷却液「GATSBY LIQUIDWIND WATER(660円)」
・通気性の良い、市販の夏用メッシュジャケット
以上の4点を組み合わせて使用するのが基本。また、
・高い通気性を誇る3Dメッシュにより、ジャケットとアンダーシャツの間に風を通す空間を作り、リキッドウインドの冷却効果を更に向上させるオプションベスト「LIQUIDWIND AIR FLOW VEST(5830円~)」 ※上記はすべて税込価格
の組み合わせで、さらなる快適性の向上を実現した。
気化熱冷却の実験結果は……アンダーウエアの表面温度、マイナス5.2℃を実現
LIQUIDWIND(リキッドウインド)は、腰部に固定したボトルのポンプを任意に操作し、専用冷却液を送水。すると首元から冷却液が染み出し、アンダーシャツの胸部と背中を冷却液で満たすというしくみ。
冷却液を含んだアンダーシャツは、走行風を受けることで急速に冷却を開始。冷却液のメントール成分で、冷却効果が長時間持続。夏場のツーリングをひんやりと、しかも快適に楽しむことができる。
RSタイチによる実験では、アンダーウエアの表面温度は、最大5.2℃の低下を達成している(※注1)。
※注1:室内温度 35℃ / 湿度 70% / 風速 6m(20km / h 相当)にて実験。温度差のデータは被験者1名による試験環境での測定値。着用環境により、効果や使用感には個人差があります。
こちらは冬用!給電は車載バッテリーと専用モバイルバッテリーが選択可能。寒い季節に活躍する電熱シリーズ「e-HEAT」
東京モーターサイクルショー2022のRSタイチブースでは、人気の「e-HEAT」も展示。e-HEATとは、ライダーを寒さから守るバイク用の電熱ウエアとグローブ。
パーカーとジャケットは、バイクの乗車姿勢時にフィットする背中と両肩に。グローブは走行時、特に冷えやすい指の周囲と甲部分に発熱ユニットを配置。体や手の動きを妨げることなく、効率よく身体を暖めることができる。
e-HEATは車載バッテリーと専用モバイルバッテリーの2種類の給電方法が選択OK(車両接続ケーブルやモバイルバッテリーは別売り)。専用モバイルバッテリーは、発熱量や作動時間も十分確保されており、最高出力のハイパワーモードでも、往復3時間半以内であれば、出先での充電なしで使用可能。
専用モバイルバッテリー使用時は、バイクから降りての休憩や、散策する際にも電熱機能の利用が可能。通勤、通学、近場のツーリング、配達のお仕事など、様々なシーンで活躍してくれるはずだ。