”普通に良い”は褒め言葉。シグナスXは車体も装備も街に◎! しかもエンジンの素性もイイッ!【ヤマハ125ccスクーター試乗レポート 】

ヤマハのスクーターは原付二種だけで何と6機種ものバリエーションを持つ。3輪のトリシティを除外すると、226,800円のアクシスストリートから、351,000円のNMAXまで。その価格帯の中でシグナスXは中の上に位置する存在。コンパクトで廉価なアクシス系と比べると、いかにも125ccモデルらしい標準的サイズ感と不足の無い仕上がりを誇っている。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

※2019年01月09日に掲載した記事を再編集したものです。
価格や諸元、カラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。


ディティール解説

ヤマハ・シグナスX
フロントフォークはトレーリングアクスルのセリアーニタイプを装備。φ245mmのウェーブタイプシングルディスクローターには、ブラックアウトされた2ピストンのピンスライド式キャリパーがセットされる。
ヤマハ・シグナスX
前モデルからディスク化されたリヤブレーキ。ローター径はφ200mm、シングルピストンのピンスライド式キャリパーが採用されている。
ヤマハ・シグナスX
ダンデムでも快適そうなロングダブルシート。両足でシート前方を挟めるとより快適に走れるが、フロアが高いためやりづらい。
ヤマハ・シグナスX
シート下の収納容量は29L。ヘルメット以外の持ち物も余裕で入れて置くことができる。
ヤマハ・シグナスX
SHOEI製 J-FORCE Ⅳ のジェットヘルメットを収納した所。堀はそれほど深くないが前方にスペースが余っている。
ヤマハ・シグナスX
なかなか新鮮なフロントマスク。ヘッドランプは3灯のLED式。左右のロービームと中央のハイビームはそれぞれに独立した反射鏡が採用されている。
ヤマハ・シグナスX
細くワイドに光るLED式テールランプが印象的。斬新かつ上質なデザインだ。アシストグリップは左右セパレートタイプ。
ヤマハ・シグナスX
ハンドル手前側も綺麗にデザインされている。
ヤマハ・シグナスX
左右のスイッチは一般的なレイアウト。タッチは軽く扱いやすかった。
ヤマハ・シグナスX
液晶表示のデジタルメーター。夜間は問題なく見やすかったが、日中は空の明るさが反射して見にくかった。
ヤマハ・シグナスX
膝前のインナーポケットには500mlのペットボトルが収納可能。
ヤマハ・シグナスX
12V電源ソケットを標準装備。USBアダプターを使えばスマホの充電も賄える。

主要諸元

認定型式/原動機打刻型式 2BJ-SED8J/E31CE
全長/全幅/全高 1,890mm/690mm/1,120mm
シート高 775mm
軸間距離 1,305mm
最低地上高 115mm
車両重量 119kg
燃料消費率*1 国土交通省届出値
 定地燃費値*2 43.3km/L(60km/h) 2名乗車時
 WMTCモード値 *3 37.3km/L(クラス1) 1名乗車時
原動機種類 空冷・4ストローク・SOHC・4バルブ
気筒数配列 単気筒
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
圧縮比 10.0:1
最高出力 7.2kW(9.8PS)/7,500r/min
最大トルク 9.9N・m(1.0kgf・m)/6,000r/min
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
エンジンオイル容量 0.90L
燃料タンク容量 6.5L(無鉛レギュラーガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式 フューエルインジェクション
点火方式 TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式 12V, 6.5Ah(10HR)/GT7B-4
1次減速比/2次減速比 1.000/10.400
クラッチ形式 乾式,遠心,シュー
変速装置/変速方式 Vベルト式無段変速/オートマチック
変速比 2.500~0.768:無段変速
フレーム形式 バックボーン
キャスター/トレール 27°00′/90mm
タイヤサイズ(前/後) 110/70-12 47L(チューブレス)/120/70-12 51L(チューブレス)
制動装置形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後) テレスコピック/ユニットスイング
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ LED/LED
乗車定員 2名

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…