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アーミールックが似合うCT125・ハンターカブ
2020年に発売されるや、カブシリーズでトップ人気を獲得したCT125・ハンターカブ。発売当初はご先祖CT110をイメージさせるグローイングレッドとマットフレスコブラウンの2色がボディカラーとして用意された。人気だったのはCT110イメージのレッドだが、ブラウンに目を付ける人も少なからずいる。森に溶け込むカラーリングともいえるから、アーミールックが似合うのではないか。そう考えてカスタムを進めたのがこちらのマシンだ。
CT125・ハンターカブは発売当初からさまざまなアフターパーツが出揃った。それらにはオフ車をイメージさせる各種バンパーが含まれ、ハンターカブらしく野山を駆け巡るイメージを追求するには打ってつけ。そこでこのマシンのように前後ライトにガードを装着してオフロード走行時に配慮しつつ、フロントには補助ライトまで装備してツーリング時に夜間走行にまで対応させている。極め付けはSP武川から発売された迷彩柄のレッグバンパー&シールドキットだ。正面から見るとレッグシールドのように見える製品で、実際にはバンパー状にパイプで構成されている。そこへ迷彩柄のシールドを組み合わせたというわけ。これで一気に雰囲気が変わったのだ。
車体を彩るパーツとして効果的なのがマフラー。もちろん音質も大事だが、スタイルを変えるポイントにもある。このマシンではデルタ製を選び、ヒートガードのないように見えるパイプ処理したルックスのためスッキリした印象になっている。リヤキャリアにはボディと同色に近いボックスを載せ、余ったスペースに米軍払い下げの弾薬ケースをボックス代わりに追加している。小物入れではあるものの、スタイル優先の装備といっていいだろう。
走りを追求した華麗なC125カスタム
スーパーカブC125は初代C100をオマージュしたスタイルを纏って2018年に発売された。キャストホイールやスマートキーなどの豪華装備に加えて、上質感のあるスタイリングを採用。カブシリーズながら40万円に迫る新車価格も話題になったもので、スーパーカブの新たな歴史がスタートした瞬間だった。発売当初はパールニルタバブルー1色のボディカラーだったが、順次バリエーションを増やしていく。2019年に追加されたのがこのマシンと同じパールカデットグレー。鮮やかなパールニルタバブルーに比べてシックな装いとなり、大人が似合うカラーリングといえた。初代C100が好きな人であれば、むしろこのカラーリングに惹かれるかもしれない。このマシンのオーナーがまさにそれで、C100が好きなのでC100風に仕立ててみたいと考えカスタムを進めている。
C100風にするなら純正のキャストホイールではなく、やはりスポークホイールにこだわりたい。そこで選んだのがT2Kジャパンから発売されているホイールセット。C125用とCT125用がラインナップされていて、C125用はハブとリムがブラックになるタイプ。スポークといっても見るからに剛性感のありそうな太さを採用しているため、スポーティな走りにも十分対応してくれる。またサスペンションにもこだわりフロントにはyss製を、リヤにはHRCのレース用部品を取り付けてある。リヤのHRCサスペンションはC125用というわけではないため、取り付けには苦労があった。純正サスペンションより大きいため、カラーを間に挟んで車体外側に出すようにしてあるのだ。
パールカデットグレーの車体色を選ぶと、シートはグレーが標準になる。でもそれではC100風とは言い難い。そこでC100イメージの赤いシートにするのだが、どうせならとタンデム可能なダブルシートを選んでいる。もちろんキャリアもダブルシート対応のものにしてあり、カブシリーズの定番アイテムであるボックスを積んだ。そのボックスにもこだわりがあり、おそらく1960年代くらいのものを選んだ。写真では判読不能だがよく見ると飲料のセブンアップロゴが描かれてあり、瓶を運ぶための木箱だったのだろう。ただ、そのままでは蓋がないためオーナーが自作して取り付けた。普通に開閉するだけでは面白くないので、ダンパーを取り付け自動で開くようにする小技も盛り込んである。またレッグシールドにある赤いエンブレムはC125純正ではなく、C102のタンクエンブレムなんだとか。細かい部分までこだわりが発揮されているのだ。