カワサキ・ゼファーでZ400FXを作る方法。 ドレミコレクションのタンクキット、完成度高し!!| 大阪・東京モーターサイクルショー2023

東京モーターサイクルショー2023で発売開始がリリースされた、ドレミコレクションによるZ900RSベースの外装キット。同社ではすでに発売済みの外装キットが数多くあり、カワサキ車の角タンクFXが実現する2つのキットを紹介したい。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

ゼファー400ベースのFXスタイル

塗装済みFXタイプスチールタンクセット装着車。

3月24日から26日にかけて開催された東京モーターサイクルショー2023で、ドレミコレクションからカワサキZ900RSをベースにZ1000Rローソンレプリカのスタイルが再現できる外装キットが発売開始とアナウンスされた。どのような内容かは以前の記事で紹介しているので、そちらを参照いただきたい。そのドレミコレクションでは、すでに数多くの外装キットを発売しており、中古車価格が暴騰している旧車は無理でも比較的新しいベース車でスタイルを楽しむことができる。今回はその中から2つの外装キットを紹介したい。まず紹介するのがカワサキ・ゼファー400をベースに角タンク時代が特徴的なZ400FXのスタイルを実現するキットだ。

塗装は12色から選ぶことができる。

FXタイプスチールタンクSetと呼ばれる製品はその名の通り鉄製燃料タンクにABSプラスチック製サイドカバー&テールカウル、シートがセットになったもの。タンクなどの形状はZ400FXの前期E1からE3までと後期E4が選べ、さらにシートも純正形状のものとタックロールタイプが選択可能。無塗装のペイントベースと塗装済みが用意され、ペイントベースの価格は13万7500円(税込)。塗装済みはカラーにより異なり22万1100円(税込)〜23万2100円(税込)となっている。各部のディテールは写真を見ていただければ分かるよう、忠実な作り込みがされている。さらにSet以外にもフロントフェンダーやリヤショック、エンジン左右のカバー、ウインカー、さらにはハンドルバーやフォークカバーエンブレムまでラインナップしている。

フォークカバーエンブレムまでラインナップしている。
エンブレムまで完璧に複製している。
もちろんテールカウルも忠実に再現。

ゼファー750ベースのFXスタイル

塗装済みFXタイプスチールタンクセット装着車。

続いて紹介するのが角タンクのZ750FXとそっくりなスタイルが手に入るゼファー750FXタイプスチールタンクSet。こちらもゼファー400FXタイプと同じ外装キットで構成され、一回り大きなゼファー750に対応させたパーツが採用されている。無塗装のペイントベースと塗装済みが用意されているのも同様で、価格は前者が19万8000円(税込)、後者が27万2800円(税込)となっている。

Z750FXのスタイルをどこまでも追求している。
スタンダードタイプのシートだけでなくタックロールタイプも選べる。
本物と瓜二つなサイドカバー。
形状こそ違うがメッキフロントフェンダーも用意されている。

ショーに展示された2台はSet以外のパーツとしてダイマグの鍛造ホイールやメッキフロントフェンダー、ショート管マフラーやリヤショックなどが装着されたフルオプション状態と呼べるもの。ベースが空冷4発のゼファーだからサウンドも本家に引けを取らないものだし、何より角タンクに魅力を感じる人には最高にアピールすることだろう。

今回の記事を書くにあたりゼファーの相場を調べてみたところ、とんでもないことになっていて驚いた。特にゼファー400は50万円台から200万円前後ほどの相場で推移している。本物のZ400FXにいたっては安いもので200万円台、高いものだと700万円(!)台にもなっていた。400に比べればゼファー750はそこまで暴騰していないものの80万円から300万円台で推移。ところがZ750FXともなると500万円台から1000万円を超える売り物まで見つかった。旧車価格が高騰しているなか、ゼファーにまで余波が広がってきた。ベース車として選ぶには高すぎる気もするが、本物のFXを買おうと思ったら400も750も現実的ではなくなっている。改めて外装キットの存在にクローズアップしてみたい。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…