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今年の春に開催されたモーターサイクルショーで電撃的なデビューを果たしたヤマハの原付2種モデルを覚えていることだろう。いずれもスポーツバイクとして期待されるポイントを押さえつつ、スタイルを変えることで様々なニーズに応える兄弟車。それがXSR125とR125、それにMT125だ。おそらく発売間近と思われるタイミングなので、もう一度どのようなモデルなのか改めておさらいしてみよう。
3台のおさらいはユーチューブで無料配信しているモトチャンプTVで公開されている「ヤマハのXSR125、R125、MT125がついにお披露目!」という回の内容をダイジェストにしたもの。動画はすっかりお馴染みのコンビ、ジャーナリストのケニー佐川とモトチャンプ編集長のチャボがお伝えしている。収録場所は大阪モーターサイクルショーの初日で、一般来場者に混ざって渾身のリポートとなっている。
ヤマハXSR125
まず紹介するのがXSR125。XSRシリーズの最小排気量モデルであり、クラシカルなデザインが特徴だ。前後17インチホイールを履く車体に水冷DOHCエンジンを搭載。発表時に詳しいスペックは公開されていないため、具体的な数値などは不明なままだが、おそらくフレームやエンジンなどは3車共通のはず。クラシカルなスタイルのXSR125にもフロントに倒立式フォークが与えられ、MT125と共通と思われるキャストホイールが採用されている。
モーターサイクルショーの会場にはカフェスタイルにカスタムされたオプション装着車と標準車の2車が展示された。どちらも魅力的なスタイルに仕上がっていて、標準車には過去のRZを思わせるようなグラフィックまで取り入れられている。インドネシア市場では同じデザインのXSR155がすでに発売されているため、おそらくはエンジンの排気量を変えたものが国内に導入されるのだろう。ただ、仕向地により細部のデザインや装備が変わる可能性は大いにあり、日本仕様は装備が充実することが予想される。
ヤマハR125
続いてはフルカウルスタイルとされたR125。会場にはオプション装着車しか展示されたなかったが、この車体にはリヤにバッグを備えアクラポビッチのマフラーが装着されていた。またフロントブレーキにはバイブレのキャリパーまで装着されている。言わずもがなのバイ・ブレンボであり、フロントの倒立フォークと合わせて優れた操縦性が予想される。
今回は同時に150cc版のR150も発表された。ケニー佐川はインドネシア向けのR150を過去にがっつり試乗していて、とても優れたコントロール性を備えていて「クローズドコースなら攻め攻めでいけちゃう」と太鼓判を押している。エンジンが125ccになることで扱い切れる性能となることが考えられ、ベテランからビギナーまで、シーンを問わず楽しめるモデルといえそうだ。R150はインドネシア市場で発売済みであり、R125はヨーロッパ市場で同様に発売済み。ただしR125については日本人向けにポジションなどを変更する可能性がある。発売を楽しみに待ってみよう。
ヤマハMT125
最後に紹介するのがMT125。会場で収録した少々前にモトチャンプではMT150を取り上げ、ケニー佐川も試乗インプレッションを行なっている。二人とも「メチャクチャ良かった」と意見が一致するほど楽しめるバイクだったが、今回の125cc版でも走りが楽しめる内容になっていることだろう。MT系はサスペンションストロークが長く路面追従性が高い。ケニー佐川が「ネコ足」と喩えるように、エンジンだけでなく車体設計が原付レベルではないほどしっかりしている。これはMTだけに限った話ではなく、今回の3台はエンジンはもちろんフレームや足回りも共通だと考えられる。いずれもキャラクターの違いこそあれ、乗って楽しめるモデルになっているだろう。気になるのは価格だが、これは発売を待つしかない。ケニー佐川も「早く乗りたい」と言うほどの注目モデルだから、発売を楽しみに待とう。