ヨシムラのかっこいいCT125ハンターカブ用マフラーをインプレッション!|タクティカルサイクロン 【動画・モトチャンプTV】

ロードレースで培った技術をフィードバックした様々なマフラーを開発・発売してきたヨシムラジャパン。レースと直結したかのようなサウンドが特徴だが、今回発売されたCT125ハンターカブ用は一味違う。実際どうなのか、試乗して確かめた!
ヨシムラ機械曲Tacticalサイクロンは12万1000円(税込)。

ヨシムラジャパンといえばレースで培った技術をフィードバックした、心揺さぶるサウンドが魅力のマフラーを数多くリリースしてきた。ところが2023年のモーターサイクルショーでは、従来の製品とはコンセプトが異なるマフラーが発表された。それがホンダCT125・ハンターカブ用として新たに加わった機械曲タクティカルサイクロン。円筒形が特徴だったヨシムラマフラーだが、タクティカルサイクロンは四角い箱のような独特の形状を採用している。一体どのようなマフラーなのだろう。

アウトドアをイメージさせるスタイルが特徴。

今回もすっかりお馴染み、ユーチューブで無料動画を配信しているモトチャンプTVのなかから「ヨシムラからついに登場! CT125ハンターカブ用タクティカルサイクロン試乗」という動画をダイジェストにまとめてある。動画ではモトチャンプ編集長のチャボとジャーナリストの中村友彦、さらにヨシムラジャパンのオガタさんに登場していただき、開発の狙いやコンセプトを語ってもらっている。

ヨシムラとは思えないサイレンサー形状。
内部はストレートではなく隔壁構造となっている。
エキゾーストパイプも専用設計。

一体なぜ、このようなデザインが採用されたのだろう。開発を担当したオガタさんはファミリーキャンプを日頃から楽しんでいる。キャンプ場にはツーリングライダーも数多く来場するが、例えば早朝に出発する時エンジン音を気にして遠くまで押し歩くようなケースもある。これは早朝の住宅街でも同じこと。さらにロングツーリングになればなるほど、大きなサウンドのマフラーだと音疲れしてしまう。これらを解消しつつオフロードイメージを追求したマフラーにすべく、このような形状とされたのだ。

新旧どちらのCT125ハンターカブにも適応する形状だ。

独特なのは形状だけではなく構造にもいえる。従来のヨシムラマフラーといえばストレート構造のサイレンサーが特徴だった。周囲にグラスウールを巻いて政府認証を受けつつ、魅力的なヨシムラサウンドが楽しめたわけだが、静かさを求めた新製品ではストレート構造を採用していない。新車と同じような隔壁構造を採用することで、とても静かなマフラーが完成した。タクティカルサイクロンは旧型JA55、新型JA65どちらのCT125にも装着可能でアイドリング時は新型で1dB、旧型で純正同等の音量を実現している。もちろん回転を上げるにつれヨシムラサウンドが楽しめるのはサイレンサー内部を試行錯誤して、アイドリング時は静かながら回すと魅惑的なサウンドが楽しめるようになったのだ。では実際、運転するとどう感じられるのか、ジャーナリストの中村友彦が試乗して確かめてきた。

試乗インプレッション!

ジャーナリストの中村友彦が試乗インプレッション。
ライディング中に聞こえるサウンドはとても静か。
オフロードでもテスト。

試乗は一般の舗装路だけでなくオフロードにも持ち込んでいる。まずライディング中に聞こえてくるサウンドはとても静かだが、明かに純正とは異なる音質。やはりヨシムラ伝統のサウンドへのこだわりが感じられる。これはオンオフ問わず感じられるもの。エンジン回転を上げていくとサウンドが変化してスポーティな味わいが感じられるが、音量自体はそれほど大きくない。だからロングツーリングで音疲れすることがないだろうし、むしろ疲労が蓄積されてきた頃だと気持ち良く聞こえてきそうな印象だ。

パワー的には明かに純正を上回るトルク感が得られる。スロットル操作に対して間髪入れずサウンドが立ち上がり、出力的にも純正以上の加速力を示してくれる。それなのに音量が控えめなので疲れ知らずで心地良い。これは開発したオガタさんの狙い通りとのことで、オンオフ交えてツーリングを楽しむライダーにはうってつけのマフラーが登場したといえそうだ。実際の音は動画でしっかり確認できる。

マフラー以外のヨシムラ製パーツをご紹介

今回試乗したCT125・ハンターカブにはマフラー以外に様々なヨシムラ製パーツが装着されていた。以下に写真を掲載するので、自らのカスタムプランに組み込んでみてはいかがだろう。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…