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アメリゴ・ヴェスプッチ号来港
アメリゴ・ヴェスプッチ号は2023年7月にイタリアのジェノヴァを出航、西へ向かい南北アメリカ大陸を周り、太平洋を横断。途中ハワイへ寄港し17カ国目の寄港先として、この度東京へ初寄港した。8月30日に出航、マニラを経由してオーストラリアのダーウィンに向かう(ダーウィン寄港は10月4日〜7日)。その後シンガポール〜ムンバイ〜アブダビ〜ドーハなどを訪問し2025年6月に28カ国の訪問を終えてイタリアへ戻る。
アメリゴ・ヴェスプッチ号は1930年5月にイタリア・ナポリにあるカステランマーレ・ディ・スタビア海軍造船所で建造されたイタリア海軍の練習帆船。1931年2月進水。同年7月就役。船齢94歳。
トールシップ型帆船で伝統的な幌布の26枚の帆を持つ。
全長[LPP]82.4m, [LOA]100.5m
鋼鉄製マスト3本(高さ50m,54m,43m) ブーム長15.56m
排水量4146t
セイル速力12ノット(22km/h)
(元々はFIAT製4ストローク8気筒ディーゼルエンジンを搭載していたが、2016年の更新工事において、MTU製4ストローク12気筒1,32MWディーゼルエンジン発電機2基とMTU製4ストローク8気筒760kWディーゼルエンジン発電機2基、NIDEC製電気エンジン1基が搭載された)
全て合わせると30kmにも及ぶロープは伝統的な麻のロープのみ使用(係留索のみ現行港湾規則に従うために合成繊維)
白と黒のボーダーのカラーリング 甲板はチーク材(3年ごとに交換)
船首と船尾は装飾され、アメリゴ・ヴェスプッチ*の等身大のフィギュアヘッドがついている。
士官候補生の航海訓練、海軍外交を主な任務とし、標準的な乗組員は16人の士官、70人の下士官、190人の船員になる。
アメリゴ・ヴェスプッチ* : 15世紀ごろのイタリアの探検家にして地理学者。南米大陸を探検、論文『新大陸』を発表。
ユネスコ、ユニセフ、におけるイタリアのアンバサダーとしての役割ももっている。
イタリア・ジェニアーレ展
イタリアデザインの歴史や文化の促進を担うメイド・イン・イタリア担当省、イタリア企業が主催し、ADIイタリア産業デザイン協会が協力した共同企画でイタリアのデザイン製品展「イタリア・ジェニアーレ、デザインの可能性」も同時開催されている。