7人乗り電動クロスオーバー「プジョー E-5008」が2024年秋から販売開始

EV3機種とハイブリッド2機種を擁する3列7シーター「プジョー E-5008」がデビュー【動画】

7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」のエクステリア。
プジョーが7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」を発表した。2024年秋から欧州での販売をスタートする。
プジョーは、7人乗りクロスオーバー「E-5008」を発表した。EV仕様は最新の「STLAミディアム・プラットフォーム」とフランス製バッテリーを搭載し、最大航続距離は660kmを確保。主張のあるアグレッシブなデザイン、快適なインテリア、高い効率性を持ったE-5008は、フランス・ソショー工場のみで生産され、2024年秋から欧州での販売をスタートする。

PEUGEOT E-5008

3種類のEVと2種類のハイブリッドを展開

7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」のエクステリア。
E-5008は、3種類の出力レベルを持つEV仕様に加えて、48Vマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッド仕様も用意された。

電動化を進めるプジョーは、あらゆるカスタマーの要望に応えられるよう、EVのラインナップ拡充を続けている。新型「E-5008」はセグメント唯一の3列7人乗りEVとして開発され、7名のパッセンジャーがリラックスできる、広々とした快適な室内空間がその特徴となる。

E-5008は、ステランティス・グループが開発した最新アーキテクチャー「STLAミディアム・プラットフォーム」の柔軟性を活かしてボディサイズを拡大。全長4790mm、ホイールベースは2900mmという堂々たるサイズにより、十分な居住性を兼ね備えている。

STLAミディアム・プラットフォームに、ステランティス・グループが出資するフランスの合弁会社「ACC」製リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、EV仕様の最大航続距離は660 km、20%から80%までの充電時間は30分と、十分な実用性も備えている。

「ALLURE」と「GT」の2仕様に、3種類のオプションパックを組み合わせることが可能。EV仕様は3種類の電気モーター(最高出力212PSの標準、233PSのロングレンジ、324PSのデュアルモーター4輪駆動)をラインナップし、48Vマイルドハイブリッド(137PS)とプラグインハイブリッド(197PS)も用意された。PHEV仕様はEVモードで80kmの航続距離が与えられている。

強い存在感を持つ最新プジョーデザイン

7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」のエクステリア。
エクステリアは、ボディカラーに溶け込むようにデザインされたフロントグリルに、ピクセルLEDテクノロジーを備えた、超薄型LEDヘッドライトが組み合わせられた。

新型E-5008は、フラッグシップクロスオーバーらしい堂々たるサイズ(全長4790mm、全幅1890mm、全高1690mm)を備え、高いベルトラインと強調されたショルダーが、強い存在感を実現。傾斜されたリヤウインドウは洗練されたサイドセクションのデザインと組み合わせることで、“動き“を強調。フロントセクションには、新世代プジョーのライトシグネチャーとボディカラーへと溶け込むフロントグリルが採用された。

フロントグリルは、E-5008のフロントセクション全体を包む、スリムでエレガントなブラックバンドによって強調され、すべてのバージョンに超薄型LEDヘッドライトが組み込まれた。新開発ピクセルLEDテクノロジーを標準装備し、交通状況に合わせてヘッドライトを自動的に調整。他の道路利用者に迷惑をかけることなく最適な明るさが維持される。

シンプルさを追求するため、あえて華美な装飾インサートを減らし、クロームメッキのパーツも廃止。フロントスポイラーとリヤバンパーはメテオグレー、ミラーハウジングとベルトライン下部にはオービタルブラックのカラーアクセントが採り入れられた。

新型408とE-3008に続き、E-5008も足元にモダンなスタイリングとエアロダイナミクスに貢献する新形状ホイールを導入。幾何学的でテクニカルなデザインの19インチ/20インチホイールのセンターには、新たなプジョーエンブレムがあしらわれた。

エクステリアカラーは「オブセッション・ブルー」「インガロ・ブルー」「オケナイト・ホワイト」「パール・ブラック」「アーテンス・グレー」「チタニウム・グレー」の6色を展開。 「GT」バージョンでは「シャイニーブラック・ルーフ」の2トーンペイントが標準となる。

21インチワイドスクリーンディスプレイを採用

7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」のインテリア。
コクピットには、様々な機能を統合した21インチ高解像度曲面パノラマスクリーンを搭載。また、「ChatGPT」を導入したことで、よりスムーズな音声認識が可能になった。

E-5008のコクピットはシンプルさを追求し、洗練したインテリアを実現。サイドウィンドウシールをドアに隠すことで、洗練さを追求した。エレガントなリアルアルミニウムトリムと、8色からカスタマイズが可能なアンビエントLED照明が組み合わせられた。

今回、21インチフローティングスクリーン「プジョー・パノラミック i-Cockpit」を導入。プジョーの開発陣は、i-Cockpitの3つの基本要素のうち、ヘッドアップディスプレイとセンターの大型タッチスクリーンは、21インチ高解像度曲面パノラマスクリーンへと統合された。ディスプレイはダッシュボードの上に浮かんでいるように見え、スクリーン下部のLEDライトが「フローティング」効果を強調する。

人間工学に基づいて最適な位置にレイアウトされた21インチワイドスクリーンディスプレイは、ドライバーズシートに向かってわずかにカーブしているが、パッセンジャーシートからもアクセスが可能。コンパクトなステアリングホイールの奥には、スピード/パワーメーター/ドライビングエイド/エネルギーフローなど、すべての運転情報が表示される。

ベースモデルの「Allure」には「プジョー i-Cockpit」が標準装備され、21インチパネルと同じ機能を持った、2基の10インチデジタルパネルが配置される。ダッシュボードのセンター部には、10個の「i-Toggles」ボタンが並び、カスタマーの希望に合わせて10種類の機能に素早くアクセスできるようプログラムすることが可能となっている。

生成AIの「ChatGPT」が搭載され、パッセンジャーと車両間とのスムーズなコミュニケーションを実現。「OK、PEUGEOT」と声をかけることで、インフォテインメント機能、エアコン機能、電話などにアクセスすることができる。今夏、音声認識においてドライバーと同乗者のコマンドを区別できるようになった。

大人7名がリラックスできる空間を確保

7シーターフル電動クロスオーバー「プジョー E-5008」のインテリア。
フレキシブルにレイアウトを変更できる3列シートが採用。ロングホイールベースにより、2列目、3列目にも十分な居住スペースが確保された。

室内は7名のパッセンジャーがリラックスできる、広々とした居住空間を実現。ロングホイールベースにより、特に2列目シートの足元スペースはたっぷりと確保されており、さらに3列目シートもセグメント最大レベルの空間が用意された。

2列目シートは60:40ベンチスライドシートと40:20:40バックレストが組み合わされた。2列目シートのバックレストはそれぞれが独立して、5段階のリクライニングが可能。高品質のトリムを導入し、様々な用途に対応するモジュール性と、快適性を高いレベルで融合した。 

イージーアクセスシステムを導入し、2列目シートはフルチルトと前方スライドが可能。大型リヤドアによるワイドな開口部もあり、3列目シートへの良好なアクセスを実現した。3列目には、調節可能なヘッドレストを備えた2基の独立型ベンチシートを配置。3列目は厚みと柔らかさを持ったクッション、高めの背もたれに加えて、大人がリラックスできる十分なヘッドルームが広がっている。

プジョー E-5008を動画でチェック!

最新プジョーデザインを纏った「プジョー 508」改良新型のエクステリア。

プジョー最新デザインの改良新型「508」日本デビュー「1.6リッターPHEV導入」「高性能ナビを採用」

ステランティス・ジャパンは、プジョーブランドのファストバックサルーン「508」改良新型の販売を、全国のプジョー正規ディーラーにておいてスタートした。日本市場には1.6リッター直列4気筒ガソリン+電気モーターのプラグインハイブリッド仕様が導入される。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…