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Mercedes-Benz G 580 with EQ Technology EDITION ONE
“ゲレンデヴァーゲン”に待望のEV仕様
フル電動パワートレイン「EQテクノロジー」を搭載したメルセデス・ベンツ Gクラスは、コンセプトカー発表時のネーミング「EQG」を採用せず、「メルセデス・ベンツ G 580 with EQ テクノロジー」としてデビューを飾った。
フル電動Gクラスのデビューと同時に登場したのが「EDITION ONE」だ。この特別仕様車は、優れた空力性能を持つハイグロスブラック20インチAMG 10スポークアロイホイールを装備するAMGラインと、ティンテッドライトユニットが含まれるナイトパッケージを標準装備する。
「MANUFAKTUR サウスシー・ブルーマグノ」「オブシディアン・ブラック・メタリック」「MANUFAKTUR オパライト・ホワイトマグノ」「MANUFAKTUR オパライト・ホワイトブライト」「MANUFAKTUR クラシックグレー・ソリッド」の5色が選択可能で、モールディングには、青いトリムストリップが装着され、ブレーキキャリパーも青色となる。オプションでリヤのスペアホイールもEDITION ONE仕様を選択可能だ。「G」のロゴが入ったドアハンドルボタンとミラーハウジングはブラックで仕上げられる。
インテリアは、シルバーパール/ブラックの新カラーコンビネーションによるナッパレザー製トリムとなる。マルチファンクションスポーツステアリングホイールは、3ツインスポークデザインで、これもナッパレザーが採用される。そのほか、温度制御カップホルダー、キーレス・ゴー、アクティブマルチコンターシートプラスパッケージ、サンルーフ、ブルメスター3Dサラウンドサウンドシステム、G-ROARサウンドエクスペリエンスなども標準装備される。
なおメルセデス・ベンツ G 580 with EQ テクノロジーの価格は、ヨーロッパにおいて14万2621.50ユーロからで、「EDITION ONE」の価格は約5万ユーロ高の19万2524.15ユーロからとなっている。
ブラックパネルグリルの装着も可能
G 580 with EQ テクノロジーは、1979年に登場したゲレンデヴァーゲンの伝統を受け継いだ、フル電動モデルとして開発。従来型のICE仕様と同様に、堅牢なラダーフレームシャシーをベースとし、オフロード用ギヤ減速システム「ローレンジ」も導入された。
G 580 with EQ テクノロジーの動力源となるのが、各ホイールに配置された4基の個別制御モーター。これらのモーターはラダーフレームに固定され、最高総出力432kW(587PS)、最大トルク1164Nmを発揮する。容量116kWh高電圧リチウムイオンバッテリーはフロア下部のラダーフレームに組み込まれ、低重心化も実現した。
この大容量バッテリーにより、WLTPサイクル基準で最大航続距離は473kmを確保。バッテリーは水や汚れの侵入を防ぐため、耐ねじれ性ケーシングに収納されており、カーボンを含むインテリジェントな素材を組み合わせたアンダーボディプロテクションが、物理的な衝撃からもバッテリーを保護する。
Gクラスは、G 580 with EQ テクノロジーの導入に先立ってフェイスリフトを実施しており、ラジエーターグリルや前後バンパーデザインに改良が加えられた。新形状のAピラークラッディングとルーフエッジスポイラーリップ、新たな断熱材を採用したことで、エアロダイナミクスも改善。効率性に加えて室内のNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)も大幅に向上している。
Gクラスは、G 580 with EQ テクノロジーはお馴染みの丸型LEDライトに、4つの水平ルーバーを配置したラジエーターグリルパネルの組み合わせ。グリルとエクステリアミラーハウジングは、標準仕様ではボディカラーで仕上げられる。メルセデス・ベンツのEQシリーズと同様、ブラックパネルラジエーターグリル(オプション)を装着し、フル電動モデルであることをアピールすることも可能だ。
ボンネットのバルジはICEモデルと比較してわずかに拡大し、リヤホイールアーチフレアには専用のエアカーテンを装着。改良新型から導入された新形状のAピラークラッディングやルーフのスポイラーリップと組み合わせることで、さらにエアロダイナミクスレベルが向上している。
メルセデス・ベンツAGのを最高技術責任者務めるマルクス・シェーファーは、G 580 with EQ テクノロジーについて次のようにコメントした。
「Gクラスは45年以上に及ぶ歴史の中で、常に最新のドライブテクノロジーを採用してきました。そのため、4基の電気モーターを個別制御する革新的なドライブコンセプトが、Gクラスに導入されることになりました。オフロードの象徴であるGクラスのパフォーマンスが、新たなレベルへと引き上げられることになったのです。そして、電動化に際しても、お馴染みの角ばったシルエットはそのままに、私たちが愛する『ゲレンデヴァーゲン』のキャラクターを維持することになりました」
EV専用ナビゲーションシステムを導入
インテリアには、最新の「MBUX」インフォテインメントシステムを搭載。ナッパレザー製マルチファンクションステアリングホイール、アンビエントライトが標準装備される。オプションとして、キーレス・ゴー、温度調節機能付きカップホルダー、Burmester製3Dサラウンド・サウンドシステム、オフロード走行時にドライバーをサポートする「透過ボンネット」なども用意された。
搭載される「エレクトリック・インテリジェンス・ナビゲーション」は、充電ポイントを含む最速かつ最も効率的なルートをプランニング。ルートを設定においては、地形、ルート、周囲の温度や速度、冷暖房の必要性などを考慮して、必要なエネルギー量を計算する。また、渋滞や運転スタイルの変化にもアクティブに反応する。状況によっては、1回の長時間充電よりも、高い充電出力で2回の短い充電を提案する場合もあるという。
デザインを一新した「オフロード・コントロール・ユニット」と、新しい「オフロード・コクピット」は、デジタル機能を追加してオフロード体験を向上。また、通常ラインアップの導入に先立って、標準装備を充実させ、専用デザインを採用した限定モデルの「EDITION ONE」を限定で先行販売する。