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Audi Q8 60 TFSI e quattro
前後のエクステリアをブラッシュアップ
フラッグシップSUV「Q7」「Q8」改良新型は、前後のエクステリアデザインがブラッシュアップされた他、最新のバッテリーテクノロジーが導入されたプラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載。また、効率性が高められたドライブモードも導入された。
今回の改良新型Q7、Q8から、安全性と快適性を高める全輪操舵を新たに導入し、電気機械式「アクティブ・ロール・スタビライゼーション(eAWS)」を採用。従来型よりもさらにダイナミックなハンドリングを実現したという。
ドイツを含むヨーロッパ市場では4月末から受注をスタート。価格は「Q7 55 TFSI e クワトロ」が8万5500ユーロ、「Q8 55 TFSI e クワトロ」が9万2900ユーロ。よりパワフルな「Q7 60 TFSI e クワトロ」が9万6000ユーロ、「Q8 60 TFSI e クワトロ」が10万3200ユーロからとなっている。
2種類のパワートレインをラインアップ
「55 TFSI e クワトロ」は、最高出力250kW(340PS)、最大トルク460Nmを発揮する3.0リッター V6型気筒ガソリンエンジンに、出力130kWの小型電気モーター(PSM)を組み合わせ、フロア下部に新型液冷式リチウムイオンバッテリーを配置する。
55 TFSI e クワトロの最高システム出力は290kW(394PS)、システム最大トルクは600Nm、0-100km/h加速は5.7秒。新型リチウムイオンバッテリーは、コンパクトなバッテリーハウジング設計により、バッテリーモジュールを追加することなく、最大容量25.9kWhを実現した。バッテリー容量の増加により、WLTP市街地サイクルにおける航続距離は最大90kmが確保されている。
よりパワフルな「60 TFSI e クワトロ」は、同じ3.0リッター V6型気筒ガソリンエンジンに、新開発の電気モーターが組み合わせられ、システム最高出力360 kW(490PS)、最大トルク700 Nmを発揮する。60 TFSI e クワトロの0-100km/h加速は5.0秒。最高速度はどちらのモデルも電子リミッターで240 km/hに制限され、EVモードでの最高速度は135km/hに抑えられた。
7.4kWまでの充電システムに対応し、最高出力で充電した場合、約3時間45分でフル充電が可能。ヨーロッパにおいて「アウディチャージングサービス」を契約したカスタマーは、ニュルンベルク、ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、チューリッヒ、ザルツブルグにある、最新のアウディチャージングハブを含む、欧州29ヵ国・約63万ヵ所の充電ポイントを利用できる。
前後にデジタルライトシグネチャーを導入
Q7とQ8の改良新型は、高輝度「LEDヘッドライト」を標準装備。「マトリクスLEDヘッドライト」に加えて、アウディレーザーライトを追加ハイビームとして採用し、照射範囲を大幅に拡大した革新的な「HDマトリクスLEDヘッドライト」もオプションで用意された。
上位モデルの60 TFSI e クワトロのヘッドライトには、新たにデジタルデイタイムランニングライトを導入。アウディの各ラインアップに順次導入されているこの新機能は、「MMI」を介して4種類のデジタルライトシグネチャーから、好みのスタイルを選択することができる。
Q7、Q8としては初めて「デジタルOLEDリヤライト」もオプションで装着可能。デジタルOLEDリヤライトも、ヘッドライトと同様にデジタルライトシグネチャー機能が導入された。また、ドライバーアシスタンスシステムと連動した、近接表示機能も備えている。
標準装備のラインナップを拡充
インテリアは、シートステッチに新たなコントラストカラーを採用したほか、9種類のデコラティブインレイと、3種類の仕上げから組み合わせることが可能になった。
今回のフェイスリフトに合わせて、対応アプリケーションとドライバーアシスタンスシステムの範囲を拡大。リヤビューカメラ、パーク&ハイビームアシスト、コンビニエンスキーなどが標準装備されることになった。60 TFSI e クワトロは、「S lineエクステリア」と「スポーツパッケージ」が標準装備される。