2シーターベルリネッタ「フェラーリ ドーディチ チリンドリ」が日本初披露

フェラーリV12自然吸気エンジン搭載2シーター「12(ドーディチ)チリンドリ」が日本導入「5694万円から」

発表会に駆けつけたフェラーリS.p.A.のヘッドオブプロダクトマーケティングであるエマヌエレ・カランド氏(左)と、フェラーリジャパン代表取締役社長ドナート・ロマニエッロ氏。
発表会に駆けつけたフェラーリS.p.A.のヘッドオブプロダクトマーケティングであるエマヌエレ・カランド氏(左)と、フェラーリジャパン代表取締役社長ドナート・ロマニエッロ氏。
フェラーリ・ジャパンは、「812スーパーファスト」の後継モデルとなる、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載する2シーターベルリネッタ「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」を東京・虎ノ門で日本初披露した。

Ferrari 12 Cilindri

カスタマーの求めに応じて

「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」の発表会は東京・虎ノ門で行われた。
「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」の発表会は東京・虎ノ門で行われた。

F1マイアミGPのレースウイークにワールドプレミアされたばかりの、V12自然吸気エンジンを搭載する最新ベルリネッタ「ドーディチ チリンドリ(12 Cilindri)」がジャパンプレミアされた。

エレガンス、汎用性、パフォーマンスを共存させた、シンプルでありながら調和したラインに、可動空力デバイスを融合させたエクステリアが特徴的だ。フェラーリ自身の1950〜60年代のグランドツアラー、あるいはその当時、思い描かれた宇宙船からからインスピレーションを得て開発されたV12を搭載する2シーターフェラーリである。

フロントミッドに搭載されるのは、最高出力830PS、最大トルクは678Nmを発揮する、最新スペックの6.5リッターV型12気筒ガソリンエンジン。過給エンジン全盛の現代にあって貴重な自然吸気エンジンである。近年AWDを採用するハイパーカーが多いが、RWDでありながら0-100km/h加速は2.9秒を誇るという。なお最高速度は340km/hを謳う。

発表会後にフェラーリS.p.A.のヘッドオブプロダクトマーケティングであるエマヌエレ・カランド氏と、フェラーリジャパン代表取締役社長ドナート・ロマニエッロ氏がインタビューに応じた。

「ドーディチ チリンドリは、プロサングエで採用したアクティブサスペンションなどの電動化パーツを装備しません。従来の自然吸気V12エンジンという非常にコンベンショナルな仕様としたのは、カスタマーの求めに応じたものです」とカランド氏。商品企画は、あくまでもカスタマーの好みを反映していくのがフェラーリ流だという。V12自然吸気エンジンの今後の継続についても、カスタマーや規制などの状況に応じて、可能な限り継続するという含みを持たせた。

一方で今回バイワイヤーブレーキを採用したことについては、「あくまでパフォーマンスを求めたもので、ここで得た知見は、引き続き純粋な内燃機関車向けやプラグインなどの電動化モデルにノウハウが生かされます」と語った。

クーペとスパイダー両方購入のパターンも

今回、フェラーリ史上初めてクーペとスパイダーが同時に登場したドーディチ チリンドリだが、ロマニエッロ氏によれば、好調の日本市場における比率を聞かれると、クーペ、スパイダー、さらに2台両方購入のパターンがあるという。意外にも両方購入する猛者も多いようだ。デリバリー時期は「18ヶ月以内を目標としています」とロマニエッロ氏。

しかし、そのウェイティングリストに名を連ねるのは、一筋縄ではいかない。つまり一見さんお断りをどのように突破すればいいのかと質問されると、「まずは認定中古車を購入して、お待ちいただきたい」と回答した。

車両本体価格

ドーディチ チリンドリ 5694万円
ドーディチ チリンドリ スパイダー 6241万円

6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンをフロントミッド搭載する「フェラーリ 12チリンドリ」のエクステリア。

フェラーリの最新フロントV12ベルリネッタ「12チリンドリ」がワールドプレミア【動画】

フェラーリは、F1マイアミGPのレースウイークに開催されたエクスクルーシブなイベントにおいて、V型12気筒エンジンをフロントミッドに搭載した2シーターベルリネッタ「12チリンドリ(12Cilindri:ドーディチ チリンドリ)」をワールドプレミアした。最新スペックの6.5リッターV型12気筒自然吸気ガソリンエンジンは、最高出力830PS発揮し、最高速度は340km/hを誇る。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…