【ル・マン24時間2024】「フェラーリ 499P」が昨年に続き連覇

「フェラーリ 499P」がル・マン24時間レース総合優勝で連覇「昨年の覇者51号車は3位」

わずか14秒差で2位のトヨタ GR010 ハイブリッドを振り切った「フェラーリ 499P」50号車。
わずか14秒差で2位のトヨタ GR010 ハイブリッドを振り切った「フェラーリ 499P」50号車。
2024年6月15〜16日に開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースで、フェラーリがトップカテゴリーとなるハイパーカークラスを制した。世界でもっとも有名な耐久レースを昨年に続いて制覇した。

Ferrari 499P

終盤まで7位までが2分以内に入る激戦

昨年の覇者499Pの51号車は3位。
3位に入った昨年の覇者499Pの51号車。

昨年の記念すべき100周年大会となるル・マン24時間レース優勝から1年。今年も「フェラーリ 499P」が最初にチェッカーフラッグを受け、フェラーリファンの期待に応えた。今年フェラーリはWECに3台の499Pを投入しているがシーズン初優勝、499Pにとっての2勝目をあげた。

序盤からにわか雨が降り、各チーム難しいタイヤ選択を迫られる中、フェラーリはライバルたちと一進一退の攻防を繰り広げる。中盤となる深夜は大雨による4時間ものセーフティカー導入もあって、こう着状態が続く展開となる。その後もレース終了1時間前の時点で7位までが2分以内に入る、近年稀に見る激戦が繰り広げられたが、フェラーリ 499Pは終盤まで続いた「トヨタ GR010 ハイブリッド」「ポルシェ 963」「キャデラック Vシリーズ.R」との接戦を制し、わずか14秒差で2位のトヨタ GR010 ハイブリッドを振り切った。

優勝したのは、ミゲル・モリーナ、アントニオ・フォコ、ニクラス・ニールセンが乗るフェラーリAFコルセの50号車。昨年の覇者で51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)は3位に入った。3台目の499Pとなる83号車(ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイ)は、一時トップを走っていたが248周で電気系のトラブルでリタイアした。

歴史的な勝利

ミゲル・モリーナ、アントニオ・フォコ、ニクラス・ニールセンが乗車した50号車。
ミゲル・モリーナ、アントニオ・フォコ、ニクラス・ニールセンが乗車した50号車。

フェラーリはこれまでに1949年、1954年、1958年、1960〜1965年そして昨年の11回総合優勝を果たしたが、今回12回目の総合優勝を挙げ、昨年に続く2連覇を達成した。なおクラス優勝は29回で、合計41勝を挙げている。レースを終えて、フェラーリ会長のジョン・エルカンは次のようにコメントした。

「ル・マンでの1-3フィニッシュは、チームワークがいかに並外れた結果をもたらすかを証明するものです。ドライバー、エンジニア、メカニックなど、この非常に過酷な24時間の間、勇気と粘り強さを見せてくれたすべての人に感謝します」

「今年と昨年、フェラーリのワークスドライバー達はル・マンで勝利し、彼らとともにフェラーリが勝利したことは、私にとって大きな喜びです。非常に結束力が強く、献身的なチームだけが、この歴史的な結果を達成できたのです」

フェラーリ 499Pをドライブする9名のクルーがパレードに登場。写真はファンにキャップをプレゼントする、51号車のアレッサンドロ・ピエール・グイディ。

ル・マン24時間レースを控えた「フェラーリ 499P」をドライブする9名のワークスドライバーがパレード

フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」50号車が、トヨタ・ガズーレーシング GR010ハイブリッド 7号車との死闘を制し、見事優勝を飾った2024年のル・マン24時間レース。6月15〜16日にかけて行われた決勝レースに先立ち、フェラーリのワークスドライバー9名が、6月14日金曜日に恒例のパレードに登場した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…